今どきの学生気質につい どきの学生気質につい てのセミナーが〝日本一明 るい経済新聞〞の主催で開 催され、現状に嘆きを覚え ることの多い世代が十数名 参集して意見交換した。
明るさの見えない意見が 支配した中で、年齢的に早 い段階でド イツやスイ スのような 徒弟制度を 真似て、専 門技能者養 成に力を注 ぐべきであ るという意見があっ た。傾聴に値するも のと受け止めた。
私は昭和 29 年、ト ヨタ自動車の中学卒 業生を対象とした 『養成工』入社試験 を体験した。私は別の道へ 進んだが、多くの優秀な友 人達はトヨタ学園の技能訓 練課程を経て、製造現場に
就業し、定年まで勤務した。 中にはその技量を買われて、 協力工場の役員となって、 今も活躍中という。 郷里へ帰ると彼等は誇ら しいトヨタマンである。お そらくその時代、日立にも、 三菱にも、東芝にもそうし た自前の「養成学校」 があったと思う。
今どきの〝学生 気質〞に異を唱え、 嘆くだけではいけな い。敢然と学歴より 技能習得に挑んだ人 達が多くいた時代を 知る我々は、もっと 積極的に、若い人た ちの価値観を変えら れるような考え方、 生き方を、説いてい かなければならない のではないか。傍観 者然たる発言は止めなけれ ばならないと考えた。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞