佐藤鉄工(TEL;06・6783・1484)は、“球のSATO”として、産業界から注目を集めている。
プラスチック、ガラス、セラミックスなど特殊な素材を真球にする技術を誇り、食品、医療、光学分野へ
販路を広げている。
東大阪市高井田中に本社工場を持ち、今年創業40周年を迎えた。ベアリングの鋼球からスタート、その後、パチンコ球をメインに成長して来た。
「今では球をつくる技術を活かし、特殊な球に力を入れるようにしています」と、2代目の佐藤晃司社長。エンジニアリングプラスチック、セラミックス、ガラスを素材にした球を生産。
量産では口径0・5ミリから100ミリサイズの球を高精度につくる技術を持つ。
1998年にはホームページを開設、ネット販売を始めた。
「当初は反響があまりなく、専門家だけでなく中学生でも理解出来るような分かりやすいホームページに改良しました」と。
ネットでは球をモチーフにしたキャラクター「球体博士」を誕生させ、球を説明する。
今ではアクセスが増え、毎日5−6件の問い合わせが寄せられている。
国内だけでなく海外からも引き合いがある。
ステンレス球の設備投資にも取り組み、来年には量産化したい計画。年商は約4億円と安定、特殊な球に特化したことで収益の改善につなげている。
「将来はアジア企業とネットワーク化し、世界に供給したい」と、アジアでボールビジネスのバーチャル企業を立ち上げるのが夢だ。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞