◎流行る、フリービジネス
最近、取材先の社長と話していると、結構、「フリー」読んだか?と言われます。
そう、あの分厚い本です。申し訳ありませんが、ボクは読んでいません。
ただ、読んだ社長さんは皆さん、「これからはフリーやで。無料で引きつけておいて、どうビジネスに結び付けていくかや」と教えてくれます。
本のタイトルにある、無料からお金を生み出す新戦略です。
◎利益は後からついて来る
でも、これと同じことを、日本のビジネスでは、ずっと以前からやっているように思います。
近江商人の「三方よし」も、この考え方に近いかも知れません。
経営者さんがよく口にされる、「利益は後からついて来る」というのもそうです。
最初からガツガツとお金儲けを考えるのではなく、顧客重視の姿勢で商いをすると、最後には利益がでることになるという発想です。フリーと同じです。
◎損して得取れ
フリーより、もっとすごい言葉もあります。「損して得とれ」です。無料ではなく、まだその上を行く“赤字”で商売しても良いということ。年配の社長さんは、よくこの言葉を使われます。「損はそのうち利益になって帰ってくるようになるから」と。
目先の帳尻あわせが、せっかくの大きなビジネスチャンスをみすみす逃してしまうことになるというのです。昔から日本の商人は、そのビジネスのからくりが分かっていたように思います。
◎ブラジャーをプレゼント
先日も、ある会合で、このフリーに近いことをされている社長さんの話がいっぱい出て、盛り上がりました。
ある大手の下着メーカーの創業者さんは、起業して間もない頃、飲み屋で女性にあったら必ずバストのサイズを聞いて、後日、ブラジャーを贈られたそうです。今では日本のトップメーカーです。
◎肩こりシールもプレゼント
また、肩こり用の磁石シールで大ヒットされた社長さんも、エレベーターで一緒になった人に、その商品をプレゼントされていたそうです。
「うちの親父も、飲みに行ったら扱っていた洋品雑貨をおねえちゃんに、気前よく配っとたわ」と、2代目社長さんはおっしゃっていました。
◎ご縁の相互扶助
うーん、これはちょっと違う目的かも知れませんが…。でも、昔の商人は、“損得ビジネス”ばかりでなく、“ご縁ビジネス”をされていました。
困っている人がおられたら、手を差し伸べてあげる。今度は自分が困ったときに助けてもらう“ご縁の相互扶助”です。
改めて、日本古来の「フリー商人道」の素晴らしさに気づきました。
◎ホームページをリニューアル
ところで日本一明るい経済新聞のホームページ http://www.akaruinews.com/
をリニューアルしました。
ID guesta パスワード1520 で9月15日まで有料サイトがお試しで見られます。
これもフリー戦略ですよね。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞