─高山茶筌(ちゃせん)の伝統を引き継いでおられますね。
「茶道に使われる道具で、当家は代々一子相伝の技として引継ぎ私で24代目。今も職人約30人、内職60人余りで手づくりしています」
─その一方、多彩な活動も…
「ハッハッハ。確かに、いろんな団体の役をするのが好きなんです。若い頃は消防団の分団長もしました。業界の会長、理事長、さらに今の生駒商工会議所会頭は7年目です」
─海外にも目を向けられている。
「6年前にはフランスのルーブル装飾美術館で茶筌6点を展示しました。翌年にはニューヨークでも出展。さらに、昨年は夫婦でフランスのジャパンエキスポでアピールして来ました」
─反響は。
「茶筌でお抹茶を振る舞うと、喜んでもらいました。今年2月には再度、ニューヨークに出展。今回は、外国人の方にも気軽にお茶を親しんでもらいたいと、新製品を展示しました」
─エ!新製品??
「“マグカップ・マドラーDEお茶”ですわ。黒竹茶筌の柄の部分を長くし、抹茶椀に取っ手をつけ、茶しゃくとセットしました。抹茶だけでなく、コーヒー、ミルクティ、ココアにも使えます」
─斬新ですね。
「カワイイと評判で、近畿経済産業局の『関西ものづくり新撰2015』に選定されました。3500円から販売します。伝統もこんな遊び心が必要です」
▽住所=奈良県生駒市高山町6439の3
▽電話=0743・78・0034
▽プロフィール=号は「左文」、高山茶筌伝統工芸士会会長、奈良県産業共励会会長など多数
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