照明器具製造のコーワ(TEL;06・6326・5678)は、受注先の照明器具大手との信頼をベースに共存共栄の元気経営を進める。LED照明など助け合う関係で新市場を広げている。
「約50年近く大光電機様の専属協力工場としてやってきました。下請けというより、一緒 になって時代のニーズに合った商品づくりに取り組んでいます」と話すのは入江雅彦社長。
大手企業と下請けという従属的な関係ではなく、対等に近い関係で共存共栄を目指す。その成功事例がLED戦略だ。
「2008年に大光電機様からLEDへの戦略転換を打ち明けられ、社内の生産を白熱球からLEDに一気に切り替えました」と振り返る。1年目はわずか4種類だった種類も、今では1500種類に増加。LED照明器具を生産では、業界でもトップクラスの体制を構築した。
このほか、LED黎明期には普及に向けて大光電機の価格戦略に対し、原価ギリギリの価格で応えてシェアアップに貢献。社員の給与をもっと上げてやるべきという大光電機の助言に応え、今年5月と6月にボーナスを出すことを決めた。両社の逸話は多い。
大光電機お客様対象の工場見学も積極的に受け入れ、一味違う効率生産体制をアピールする。「命運をかけたパートナーです。厳しい経営を求められますが、これは当然。お互いに助け合っています」と。両社の信頼関係が安心したモノづくりを実現している。
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