◎景気と消費が結びつかない
黒田日銀総裁が、あれだけバズーカを撃っても、一般消費にはほとんど響きません。景気回復はどうなってんの?アベノミクスはどうなってんの?と言われています。
でも、消費需要は盛り上がりません。ボクは思うのですが、景気と消費の拡大は、もはや以前のように密接に結びついていないのではないでしょうか?
◎家電、自動車、家、教育
景気回復で収入が増えても、欲しいものがないと、誰も無理して買おうとは思いません。今の東南アジア諸国も同じですが、収入が増えると、まず家電製品に群がります。
これが一巡すると、家や自動車に消費は向かいます。さらに進むと、今度は子供の教育、海外旅行に消費が行きます。その海外旅行で、日本は今、恩恵を受けているのです。
◎健康と美の消費
その次は、今の日本です。欲しいものがなくなると、健康や美に消費は流れるでしょう。マズローの欲求よりも、こちらの方がもっとリアルな現象だと思います。
そう、経済が成長する過程で人類はみな同じ行動をとるのです。消費動向を簡単につかもうとすると、テレビのCMや新聞のチラシを見ることです。
◎ウィッグやプラセンター
大半は、健康食品、若返り、美しくなる美容関連商品です。ウィッグやプラセンターなどの活字が躍っています。
ちょっと前まで、誰もこんな名前知りませんでした。ある中小の化粧品会社では、これまで女子高生向けに売っていたチープコスメを、60-70歳のおばあちゃん向けに改良した化粧品の販売を始めました。
◎女子高生がおばあちゃん
女子高生のリップクリームを大人向けに変更、唇のシワ隠しとして発売されました。また、女子高生向けに販売していた二重まぶたにする化粧品。これを、おばあちゃんのまぶたのたるみを隠す商品にバージョンアップされました。
いずれも、大人シリーズとして展開。パッケージもシックな色やデザインに変更されました。女子高生向けの化粧品が、おばあちゃん向けになっているのです。
◎お年寄りの隠れた市場
女子高生が聞いたら気を悪くするかも知れません。確かにテレビの宣伝でも、50歳前後かなと思っていた人が70歳と聞いてびっくりするCM場面がよくあります。
お年寄りが元気で若返っているのです。この市場は、黒田バズーカでなくても、年金バズーカで消費は拡大しそうです。
お年寄りの隠れた市場を見つけて、バズーカを撃ち込みましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞