◎瞬発力や素人力の大切さ
瞬発力や素人力の大切さを改めて、痛感しています。ボクのような古い世代は、事前の準備や隠れた努力が大事と思ってきました。ところが、その考えがどこか間違っているのかな?と思うような経験をよくするからです。
時々、民放の番組に出してもらうことあります。ボクはNHKの番組でレギュラー出演しているので、その違いにびっくりすることがたくさんあります。
◎リハーサルしっかりNHK
何が違うか?番組のスタジオでの準備です。さすが、NHKではリハーサルもしっかりやらせてもらいます。一度、撮ってみて問題のあるところあれば修正して、より完成度の高い番組に仕上げます。
ところが、民放さんはあまりリハーサルをされません。以前にNMBの生徒さんを相手に先生役で出演。関西経済の話をする機会がありました。
◎数分のリハーサル
NHKのようなリハーサルがあるものと思い込んでいたら、びっくり。フロアディレクターがやって来られて、スタジオで台本の1-2ページを読んだところで、「まあ、こんな感じですわ。これで行けますね」とおっしゃって終了。
1時間番組の数分で終わりました。後は本番。実際、高校生のNMBにいじられて、結構アドリブでおもしろくやらせてもらいました。
◎収録間際までマンガ読む
これの経験から、この世界、つまりお笑いを求める番組ではあまり準備をしない方が良いと気づきました。そう言えば、有名なタレントさんは、番組のためにあまり準備をされないようです。
あるタレントさんは、番組の収録が始まる直前までマンガを読んでおられました。「収録始めます!」でやっとマンガ本を置いて、ひな壇に並ばれます。
◎カメラ回ると笑い連発
カメラが回りだすと、面白いことを機関銃のように連発、笑いを独占されていました。
変に準備をすると、「あれも言わないと行けない。これも言わんと」となり、結局はあまり面白いトークにならないのです。瞬発力も出なくなってしまいます。
◎盛り上がるのは行き当たりバッタリ
同じように、ボクは時々パネルデジスカッションのコーディネーターを務めさせてもらいます。コーディネーターというとカッコ良いですが、まあ司会のようなもんです。
この時も、ひとり1人のパネラーにお会いして事前準備するときと、始まる30分ほど前にパネラーが集合して、ほとんど準備しなくて臨む時があります。どっちが面白くなるかというと、準備がほとんどない行き当たりバッタリです。思いがけない発言が出たりして、会場が盛り上がります。
◎準備をしない準備
確かに準備をし過ぎると、瞬発力がなくなります。社長さんも普段は面白いこといっぱいおっしゃるのに、講演スピーチになると一気に面白くなくなってしまいます。あえて準備をしない準備も大事かなと思っています。
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