◎昔はお店が少なかった
ボクが子供だった頃に比べると、今は本当にたくさんのお店があります。ボク生まれた町では小さな商店街があるだけ。用品店も数店あるだけで、運動会シーズンはみんなそのお店へ買いに行っていました。
それが、今ではたくさんのお店が出来ています。1つのモノを買うにしても、まさに選び放題です。喫茶店と呼ばれるようなお店もほとんどありませんでした。
◎京都の人気喫茶店
それが今では、おしゃれなカフェやイタリアンのお店がいっぱい増えました。チェーン店のコーヒー店もあり、町の喫茶店で閉店するところも目立っています。
先日、お邪魔した京都の喫茶店は、そんな厳しい業界環境のなかで元気な経営をされていました。36年の歴史のある喫茶店です。時々、メディアにも取り上げられる人気店です。
◎ユニークなメニューが
何が違うのか?やはり、よその喫茶店と違っていました。工夫、努力されています。もちろん、70席という大きなお店で、ゆったりした雰囲気も地元のお客様には喜ばれています。
それだけではありません。地元のお客様だけでなく、大阪からもたくさんのお客様が来られるそうです。実はメニューにちょっと面白いものを入れておられたのです。
◎自分でつくるパフェ
この喫茶店は、先代の頃もジャンボパフェを提供するお店としてメディアでも取り上げられていました。さらに、今の息子さんになられて、また新しい戦略を打ち出されたのです。
それは、自分でつくるパフェでした。ちょっと待って!パフェはお店の人が上手に美味しくつくってもらえるからお客様は、パフェを注文するのでは?
◎つくる楽しみ
「わざわざ、自分でパフェをつくりたい?ですかね」と素直な疑問をぶつけました。そうしたら、オーナーさんは、「自分で盛り付けるのが楽しいのですよ。食べるだけでなく、デコレーションする楽しみを提供しています」とおっしゃいます。
この夏から始められたこのメニュー。「デコパ」と呼ばれるそうです。自分でデコレーションしたパフェなので、デコパだそうです。値段によりいろんなサイズがあります。一番高いものが、2980円で高さがなんと45センチにもなります。
◎つくったパフェをSNSで発信
デコパを注文すると、まずお店側でソフトクリーム、アイスクリームなど6割程度仕上げて、お客様に提供します。 その後、「盛り付けてブース」でお客様自ら10種類のケーキの中から選んだケーキをトッピング。さらに生クリームなどをのせて仕上げます。
盛り付けブースの隣には、撮影ブースもあり、仲間と一緒につくったデコパをスマホで撮影することが出来ます。「SNSでお客様がデコパの情報を発信してくれています。また、それで新しいお客様が来てくれます」と。
◎じっとしていてはダメ
そう、ここまで工夫すると、メディアも取材に来てくれますし、何かと話題になります。じっとしていてはだめ。何とかしてお客様を増やそうという、強い思いがユニークなアイデアにつながっているのです。
写メしたくなるアイデアを考えましょう。トンチ力を磨いてください。磨かんと錆びますよ。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞