友岡化研(TEL;075・971・5662)は、フランスの排水処理用高分子凝集剤メーカーの日本法人と業務提携した。日本の中小企業が世界トップメーカーと連携し、日本市場で共同開発、販売に乗り出す。
平成7年の創業。京都府八幡市に本社工場を持ち、排水処理場で使用される高分子凝集剤(ポリマー)や減容剤の研究開発から製造まで行う。スタッフは25人、年商12億円。顧客のニーズに応えた排水処理薬剤では高い評価を持つ。
「水処理場は課題の山。水処理装置の開発にともないポリマーの新規需要、廃棄汚泥の減容化のための薬剤のニーズが高まっています」と佐々木英則社長。全国の下水処理場や食品工場の排水処理で使われるポリマーや減容剤などを供給する。
今回、フランスに本社を置き、世界の排水処理用ポリマーの約50%のシェアを持つSNFグループ日本法人と業務提携した。8月には本部技術トップが本社工場を表敬訪問。世界の巨大企業が日本の中小企業と提携するのは珍しい。
各地域から排出される排水処理汚泥には特色があり、その汚泥にマッチしたポリマーや減容剤を開発する必要がある。これまで日本の大手メーカーと協力していたが、日本の大手が縮小していることもありSNFと連携することにした。
国内の各処理場に対応したポリマー、減容剤の共同開発に取り組む一方、SNFの商品の日本市場での販売を支援する。現在、SNFの日本市場シェアは40%弱だが、今後50%を目指す計画。
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