精密板金加工の京伸(TEL;072・887・6588)は、リーマンショックの年に創業。短納期を武器にピンチをチャンスに変えて元気な経営を進めている。
「8年前の2月に設立、9月にリーマンショックが来ました」と古川治樹社長。両親と知人の3人の協力を得て、アマダから信用貸しで導入したレーザー加工機を武器にスタート。その直後の出来事だった。
当時は創業まもない身軽な体制だったこともあり、安い仕事、納期の厳しい仕事も嫌がらずに対応。「あそこならやってくれると、お客様から信用を得ました。そのお蔭で今日があると思っています」と、リーマンを追い風に業績を伸ばす。
1 年後には第2工場、その後も工場集約、そして現在の大阪府門真市岸和田2丁目に本社工場を移転。今では従業員約20人、年商4億円弱に成長している。
試作品など単品、少ロットを得意として、食品、医薬品、建築など約300社の顧客を持ち、全天候型の安定した経営を進める。「今は技術力を活かした付加価値の高い仕事に力を入れています」と。
YAGレーザー溶接機の導入、さらにこの10月には窒素ガス発生装置も導入。設備の充実とともに、段取り変えを柔軟にして短納期対応の強みを活かし顧客満足をさらにアップさせたい考えだ。
「将来は自社商品を持ちたい」と、トライアスロン選手でもある古川社長はスポーツ関連での商品開発にも挑戦しようとしている。
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