姫路市の熊田造園(TEL;079・245・2158)は、約30人の職人社員を抱えて自社で設計施工、管理まで一貫体制を構築、元気な経営を進める。新たに海外から実習生を迎え入れる一方、神戸にも拠点を設置した。
創業は昭和36年。姫路市白浜町に本社を置き、官公需から民需向けの純和風から洋風庭園、外構工事まで手掛ける。「受注した工事の全てを自社で出来るのが強みです」と話すのは、3代目の熊田智裕社長。兵庫県の中でも最大の約30人の造園職人を社員にし自社施工を行う。
責任体制が明確で、素早い対応、技術力が蓄積出来るのが特色。その一方で、人件費や福利厚生、さらに造園の道具や機械、トラックも整備する必要があり、経営面での負担も大きい。
「最近は職人不足が深刻です。うちは自社の社員ですから、助かっています」と。それでも、地元業界では初めてこの10月から3人の海外実習生を受け入れるなど、自社施工を強化する。
このほか、「父の代ではオーストラリアで日本庭園をつくりましたが、海外での展開も考えています」と、中国から研修生を受け入れる一方で、中国での日本庭園づくりの引き合いも舞い込む。
事務所の1階をフラワーショップにして消費者との接点を強化するほか、ホームページをリニューアルし、サービス業として分かりやすい料金体系を提示。さらに、このほど神戸エリアにも拠点を設置、市場を広げようとしている。
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