都舞手( つぶて、TEL;075・361・9373)は、1 人で簡単に美しく着れる仕立て技術を開発、日本の着物に革命を起こそうとしている。既存の着物を加工し、たった1 人で着物と帯を約3分で着れる。
「着物は1人では着れない、すぐにはだけてしまう、着ているのが苦しい。こんな声が根強く、何とかしないといけないと思いました」と、創業明治16年、きもの竹紫苑4代目染匠の川瀬至さん。着物一筋に歩んできた経験を活かして、もっと簡単に着れる着物の研究を始めた。
そして、今から5年前に「都舞手」を開発した。腰紐を使用せずに、着物と長襦袢が一体となり、紐を結ぶだけで着付けが出来る。帯も形を整えておくことで簡単に結べる。
さらに、改良を施して平成28年に特許を申請。普通の着物なら約3分で、振り袖でも4回練習しただけで、最高2分32秒で着付けした記録もある。値段は、着物仕立てで5万円から、帯なら1万2000円からとリーズナブルだ。
現在、京都市下京区樋口町に合同会社「都舞手」を設立、奥様の川瀬栄美子さんが代表で運営。日本発明振興協会優秀発明賞、みやこユニバーサルデザイン奨励賞を受賞する。「実際に着てもらって、この良さを知ってもらいたい」と体験教室なども開いている。
今後、都舞手の指導員を養成し、一般消費者だけでなく障がい者、外国人にもアピール、京都から世界へ広めようとしている。
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