三晃精機(TEL;0745・52・0025)は、オンリーワンの製品を次々と開発、国内だけでなく世界から注目を集める。スタッフ6人全員が開発に取り組み、“研究開発大好き”経営を進める。
奈良県大和高田市東三倉堂町にある研究開発型の工場。世界的な科学雑誌サイエンス、ネイチャーに論文を掲載されるなど、国や県、大手企業を相手に大活躍を続ける。研究テーマは多彩。ひらめいたアイデアを次々と開発、世に送り出す。
「開発には精神的、資金的な余裕が必要です」と話すのは2代目社長の笹岡元信さん。父の時代の部品加工業のモノづくりから転換、オンリーワンの自社製品を開発する。
そのきっかけが、携帯エンジンスターター「バッテリカ」だ。大手蓄電池メーカーの社長に直談判し、笹岡社長のアイデアを製品にした。「今も売れ続けています。そのお陰で余裕を持って開発投資ができています」と。
投資は公的研究機関、大学、人材にも注がれる。東京大学をはじめ全国約20の大学、100人以上の先生とネットワークを構築。最先端の研究者と共同研究するケースも多い。
一方、社内スタッフはパート社員含めて6人。入社後に初めて研究開発に取り組み出した遅咲きの研究開発集団。だが、今では内閣府認定の資格を持つ、実力のある研究開発者に育っている。
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