◎米国メディアを敵に
トランプ大統領は、米国のメディアを敵に大健闘をされています。これまでの常識なら、政治家はメディアを敵に回すと、絶対勝てない。逆に葬り去られてしまうと思われて来ました。
ところが、どうでしょう。米国の主だったメディアは、大統領選ではほとんどヒラリークリントン側につき、トランプさんは泡まつ候補とも見られていました。が、実際の選挙ではクリントンを倒して、米国の大統領になってしまいました。
◎小池ゆりこの都知事選も
日本でも、東京都知事選では日本のメディアは当初、小池ゆりこさんは勝てないと言っていました。どちらかというと、懐疑的な雰囲気が漂っていました。
が、実際には自民党公認をなぎ倒して、都知事に就任。その人気はうなぎのぼりです。そうなると、日本のメディアは小池都知事を持ち上げ出します。そして、小池さんの敵と言われる長老の都議会議員をこき下ろしにかかりました。
◎日米メディアの違い
都民が小池さんを評価すると、マスコミは後を追うように、評価するのです。その意味では、米国の主力メディアはいぜんトランプ大統領を批判しており、日本のメディアのようにブレていないと思います。
まあ、日本のメディアと米国のメディアの違いはそこそこにして、トランプ大統領が主力メディアを敵にして、なぜ勝てたかということ。ここをちょっと考えて見たいと思います。
◎言いたいこと伝えたい
今までは、世の中の出来事はメディアの流す情報を通じて判断するしかありませんでした。ところが、インターネットの普及で誰でも情報発信できるようになったのです。とくに、スマートフォンで誰でも簡単に発信、受信出来るのです。
ただ、これまでは一般の市民が生活の中で、あるいは時の政権を倒そうと活用し、効果を上げました。今度は、ちょっと違いました。自分が本当に言いたいこと、考えを、メディアを通さないでストレートに伝えたい。トランプ大統領はツイッターを活用したのです。
◎メディア対ツイッター
言ってみれば、メディア対ツイッターの戦いでもありました。その勝利がツイッターでした。日本でも橋下徹前大阪市長が活用され、それなりの効果を上げられましたし、今でも多くの政治家がツイッターで発信しています。
ただ、あまり物議をかもすような内容はあえて自主規制。炎上したらえらいこっちゃ、マイナスイメージになると思い、どちらかというと万人に受けの内容にしていました。
◎本音のツイッターに関心
でも、トランプ大統領はツイッターで、メディアを通さずに直で全世界に発信。その内容も、見る人によっては物議をかもす内容でした。これまでの常識では、誰もそんなことは言えない、できないと思っていました。
だからこそ、余計に本音のツイッターに世界の関心が集まります。建て前ではなく本音。メディアのフィルターを通さない生の情報は魅力的だったのです。
◎リベラルな社説よりツイッター
建て前の情報に終始するメディアと、本音を求める市民の意識が乖離してきているのです。メディアは今、大きなターニングポイントにあると言えるでしょう。
カッコつけたリベラルな社説よりも、声なき声を聞き、素直な意見を語るツイッターが受け入れられる時代です。でも、一昔前のメディアはそれに近い状態でした。今エエカッコしている日本の新聞だって、戦前の紙面はホンマにエエ加減な記事がいっぱいありましたよ。
◎ネット時代のメディアの役割
メディアも時代とともに変質しなければなりません。日本一明るい経済新聞は、速報性より明るさにこだわったちょっと変わった新聞です。速報性やリベラルがメディアの本質ではありません。
ネット時代のメディアの役割は何か。今こそ、建て前ではなく本音のオピニオンリーダーを目指してもらいたいと思います。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞