竹原編集長の明るいコラム

『よそとちゃうことせなあかん』(Free)

2017年3月25日

◎同じことでは勝てない

元気な会社の社長さんに取材すると、同じようなことをおっしゃいます。その1つが、「こんな厳しいときは、人と同じことをしていると、勝てません。人とは違うことをせんとアカン」ということです。
人と同じことをしていると、最終的には価格競争に陥ってしまいます。1円安く売ることで、買ってもらおうとする商売ですな。でも、このやり方はヨソがさらに1円安くされるとお客様はまた安い方へ流れてしまいます。

◎忙しいのに儲からない

そうなると、さらに安くしないと売れません。この流れでどんどん価格が下がっていきます。価格競争に巻き込まれるのです。
最近、社長さんがよくおっしゃるのは、「仕事が忙しい割になかなか儲かりませんね」という言葉。そうなんです。価格を適正価格より、安くされるから儲からない。

◎どうすれば高く売れるか?

でも、価格を上げると安いヨソの商品に乗り換えられてしまいます。「どうしょうもないですな。早く景気を良くしてもらわんと」と嘆かれます。
でも、そこが経営のやり方だと思います。嘆くのではなく、どうすれば高く売れるか?ここをしっかりと考えんとあきません。

◎大阪弁の家訓

その答えは、意外に簡単。最初にお話ししたヨソとは違うことをしないと、いけないのです。価格競争から抜け出すには、人と同じことをしていてはダメなのです。
先日、久しぶりに訪れた会社さん。家訓がちょっと変わっています。えらい大阪弁ですな。そう、「よそとちゃうことせなあかん」でした。

◎銀紙問屋から変化

90年近い歴史があり、この家訓は創業者の言葉でした。90年も前から人と同じことをするなと、言い続けておられるのです。
だから、こちらの会社ではヨソとは違うことをずっと目指しておられるのです。もともとは、銀紙の問屋さんでした。それが、どんどん変化しています。

◎電子レンジでチンできない

例えば、お弁当のおかず入れ。以前は銀紙でしたが、最近ではほとんどフィルム状になっています。街にコンビニが出来て、コンビニ弁当が増えると、銀紙のおかず入れがダメなのに気づかれました。
なぜ?電子レンジでチンできないからです。そこで、いち早くヨソとは違うフィルム状のおかず入れをつくられたのです。今では、この市場ではトップシェアを誇っておられます。

◎海苔で出来た器

その後もロールケーキなどの食品分野にも参入、ISO22000も取得されています。さらに、最近では海苔やかつおなどの素材で出来たおかず入れも開発されました。
その延長線上で、手巻き寿司にも革命を起こそうとされていました。海苔やおぼろ昆布で出来たおかず入れ容器を活用、ここに寿司ご飯を入れて上にマグロなどの寿司ネタをトッピングするスタイルです。

◎手巻きからカップ寿司

オシャレに寿司を飾ることが出来ます。これだと、華やかな寿司パーティーが出来ます。子供たちも、海苔やご飯粒が手に付かず、簡単につくれます。
正式には手巻き筋ではなく、カップ寿司だそうです。ヨソとは違う新しいことの次々と挑戦。家庭でも、そのうちにカップ寿司が主流になるかも知れません。
ヨソとは違うことをしましょう!


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