イワサキ( TEL;06・6781・1423)は、事業内職業訓練校を開校し、工場より大きな社員寮を整備、働きながら学べる魅力ある職場を構築。全国から若い人材が多数集まり、元気経営を実践する。
中小企業の人材不足が深刻化するなか、イワサキは北海道から沖縄まで全国から求職者が殺到する人気企業。「この春も13人を採用しましたが、7割はお断りしています」(安達正敏社長)と、同社への就職は超狭き門。全員大卒と服飾専門学校卒業生だ。
その人気の秘密は、全寮制の職業訓練校を併設、働きながら学べ国家資格を獲得できることにある。女子寮2棟と検査工場の上部に男子寮があり、バス・トイレ・冷暖房付のマンション風個室約100室を完備。朝昼晩の3食付だ。
ブランド高級婦人服の縫製作業に従事し、OJTで働きながら高度な実技を習得。学科研修は週3回(勤務時間後の夜2回と朝1回)で、年間400時間を工場内に整備された教室で学べる。
工場内には、特殊なミシン、訓練用端切れ生地もたくさんあり、技能訓練の環境が整う。国家資格の1級、2級、洋裁技能士補など、ほぼ100%の合格率を誇る。社内にはなにわの名工、特級洋裁技能士、職業訓練指導員免許取得者もそろう。現場社員全員が国家資格保持者だ。
全国の専門学校や大学からの見学者も多い。今では、訓練校の卒業生(退職者)が全国の縫製工場で活躍、日本の縫製を陰で支えている。
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