◎社長さんは大変
昔と違って、本当に今の社長さんは、大変ですね。まずは、経営戦略を練り、会社で働いてくれる社員を確保し、楽しく働いてもらうことにも気を配らないと行けません。実質1人で動いているボクは楽なものです。
その意味では、たくさんの社員を抱えておられる社長さんには、ホンマに尊敬します。とくに、最近のように労働環境が大きな社会問題のなっていますから、なおさらです。
◎頑張る環境づくり
給与の金額だけでなく、勤務時間、職場環境などいろいろ難しい問題がありますからね。一つ間違えると、ブラック企業と言われてしまし、人材確保ができなくなってしまいます。
それでは、給与を上げてあげ、残業を減らし、勤務時間も減らしてあげると、今度は会社が持ちません。たまには、残業もしてもらい、そんな高くない給与でも、頑張って働いて貰える環境をどうつくるか?
◎ちょっとしたこと
社長さんは、頭を痛めておられると思います。先日、取材をしました建設会社さんでは、ユニークな発想で、社員のやる気をうまく引き出しておられました。
そんなに難しい話ではありません。ちょっとしたことで社員のやる気を引き出しておられました。それは、給与の渡し方でした。
◎給与の自動振込当たり前
まあ、最近は大手企業、中小企業とも、銀行振り込みが大半です。社内で元気を数えて封筒に入れようとすると、大変な作業です。人手もかかってしまいます。
振込なら簡単。時間も人も要りません。経営効率を考えるなら、絶対振込にすることです。だから、経営効率を求める企業は、皆さん給与は自動振込にされているのです。
◎現金支給以外にもう一つ
でも、全ての企業が自動振込になったわけではありません。ボクが取材させてもらった会社でも、少ないですが給料日には現金を封筒に入れて社長さんが直々に社員に手渡しをされているところがあります。
ちょっと話が長くなりましたが、こちらの会社でも給与は現金で手渡しされていました。さらに、もう一つのことをされていたのです。それは、弁当でした。
◎給与と一緒に弁当
給料日の夕方には社員全員本社に社員を集められます。まず、会社のことや安全対策など大事なこと社員に伝えられます。そして、給与と一緒に弁当を渡されます。
この弁当が良いのです。弁当をもらった社員は、あまり寄り道をせずに家に持って帰ります。社員の奥様は、給与と一緒に弁当を受け取ります。子供さんも喜ぶでしょう。
◎創業以来続ける
給料日の一大イベントになるのです。奥様も働いてくれたご主人、会社に対しても感謝の気持ちが強くなること間違いなしです。お父さんさんが持ち帰った弁当を子供たちも美味しくいただけます。家族団欒が目に浮かびます。
会社では弁当会社2社と契約、毎月交互に弁当を発注されます。「いつも同じところからなら、社員も飽きますからね」と、おっしゃいます。そこまで、気遣って弁当を渡しておられます。創業以来、ずっと続けておられるのです。
◎弁当で家族団欒に一役
給与袋に社長の手紙を入れられるところもあります。日本も豊かになり、食べることにはそんなに困らない時代になりました。昔のように弁当のありがたみは薄れたかも知れませんが、弁当は家族団欒に一役買うと思います。
中小企業こそ、こんな社員のやる気を引き出す仕組みが良いと思います。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞