◎難解な取材、記事に苦労
時々、難解な取材に出会うことがあります。難しい技術、複雑なサービスなど、難しさにもいろいろ有ります。難しい内容だからと言って、それを長い文章で詳細に書くと、今度は読者が読んでくれません。
雑誌ならまだ紙面を多く取れるので、少しは楽です。でも新聞は、紙面のスペースが極端に限られれており、難しい内容ほど一苦労します。
◎整体メソッドの取材
新聞記者は、分かりやすく端的に書くのが仕事でもあります。その意味で、日々原稿の執筆に苦労しています。ちょっとは、しんどさ分かってもらえたでしょうか?
先日取材した内容もエライ苦労しました。日本導体協会という一般社団法人でした。その代表理事が開発されて、整体のメソッドの取材でした。
どんなメソッドが、複雑ではなく逆の簡単過ぎるものでした。ある異業種交流会で、ボクが司会進行役をさせていただいていた時、この代表理事がプレゼンテーションをされたのです。
◎身体を緩める
「身体は鍛えるのではなく、緩める事が大事」と、おっしゃいます。少林寺拳法をやられ、高校では野球部の監督をされていました。生徒で怪我する学生が続出、そこで開発されたのが、このメソッドでした。
「身体を緩めます。ちょっと実験台になって下さい」と、横にいたボクがモルモットです。身体をひねります。だいたい身体が硬いので、そんなに後ろまで回りません。
◎飛距離が伸びる
そこで、ボクの横腹を簡単にさすられます。ほんの数秒です。そして、もう一度身体をひねると、先ほどより後ろまで回りました。同じ動作を2-3します。見ておられる皆なさんも、「うぉー」とびっくりするほど、身体が回転していました。
ホンマに身体が柔軟になります。前屈も一気に出来るよになりました。「ゴルフをされる人なら飛距離平均15ヤードは伸びます」と、おっしゃいます。
◎簡単すぎて、うそやろう
そんな経験をしたこともあり、取材させてもらいました。素人目には、身体をさっと触る、さするだけ。これで身体が緩むのです。でも、これって誰も理解出来ません。「うそやろ…」と思うでしょう。
なかなか、科学的立証、エビデンスが取りにくいのです。健康食品と一緒にすると、叱られそうですが、がんに効果があった商品もたくさんあります。でも、この健康食品で治るとは書けません。
◎実践は読者の判断
ということで、導体記事では苦労しました。なぜ、緩むかこのメカニズムにスポットを当てません。大学との取り組み、代表理事の経歴、熱い思い、今後の展開、身体を緩めることの大事さを強調しました。
読者が本当に興味を持たれれば、直接聞いてもらったらエエのです。実践する、しないは、その読者の判断です。
◎お金で記事を書かない
お金をいただいて記事を書いているわけではありません。だから、持ち上げた記事はしません。が、その一方でエビデンスがないからアカンとも言いたくありません。
エエと感じたものは事実を淡々と書きます。まずは、こんな健康法があるのか、知ってもらうこと大事です。
◎有名人のニコニコが怪しい
問題はお金を払って発信した情報か、ニュースとして扱っているのか?読者はまず、そこを押さえて下さい。有名人がテレビでニコニコしているものは、怪しいですよ。後は、それぞれの判断で実践して下さい。
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