竹原編集長の明るいコラム

『やっぱり幸之助さんは偉い!』(Free)

2017年7月 8日

◎モノづくり大国は過去に?

いつの間に、日本はこんな観光立国になったのでしょうか。ちょっと前までは、モノづくり立国と言って、モノづくりの技、技術大国を自慢していました。
ボクが新聞記者時代のころ、日本のモノづくりは世界一で、国土の小さい日本が生き残るには、技術輸出、製品輸出しかないと思っていました。家電製品、自動車と世界市場での活躍は目覚しいものがありました。

◎モノづくりの時代から観光

当時は、日本のモノづくりは世界一。誰もそのことを疑いもしませんでした。でも、あのパナソニックを創業した松下幸之助さんだけは、違いました。いち早く日本の観光に目をつけ、日本はもっと観光資源を活かすべきと言っておられました。
そして、月日が経ち、日本のモノづくりは今では中国などのアジア各国に追い抜かれようとしています。それに代わって、アジア、欧米からたくさんの人が観光に来られるようになりました。

◎京都の居酒屋さん

幸之助さんの予想通りです。まさか日本に、こんなにたくさんの外国人が押し寄せるとは、ほんと驚きです。多分日本政府もこんなことになるとは、予想していなかったと思いますっています。
先日、京都の居酒屋さんに取材に行きました。もともと、京都は観光に来られる外国人が多いところです。でも、こちらのお店を取材してビックリ。

◎お客様の8-9割が外国人

なんと、お客様の8-9割が訪日外国人観光客で溢れていました。なぜ、そんなに外国人が集まるのか?やはり理由がありました。
お店を経営する日本人のオーナーが台湾、香港、タイに直接営業出向かれて、訪日外国人をこちらのお店に招いておられました。

◎豚しゃぶとちゃんこ鍋

現地の旅行代理店とタイアップして、外国人を引っ張って来られるところはあります。しかし、わざわざ現地まで出かけて、インバウンド需要に積極対応しているのは、大変珍しいことでした。
メインメニューは豚しゃぶとちゃんこ鍋。105席の店内は昼夜とも、外国人の団体客が大半を占めています。お店をオープンして丸8年、インバウンド需要で息を吹き返しておられます。

◎自ら現地へ出向き直接営業

「当初は集客に苦労し、そこで海外のお客様を取りに行こうと思いました」と、振り返られます。広告代理店を使って海外市場にアプローチされていましたが、どうしてもラチがあかなくなりました。
そこで、自ら台湾、香港、タイの旅行会社へ出向き、直接営業を始められたのです。「アポなしで当たって砕けろで回りました」と、その行動力が見上げたもんです。

◎台湾のブロガーに情報発信依頼

毎月海外へセールスに出向いておられ、今では台湾、タイをメインに50社近い旅行会社と直接取引き。台湾では超大手旅行社とも連携しておられます。4月からは香港の雑誌出版社と直接交渉し、現地発行の旅行雑誌に広告出稿を始められました。
「今後は個人客も増えそうです」と、台湾のブロガーにお店の情報発信を依頼。お店に来た外国人客が、SNSでお店情報を発信するとプレゼントがもらえるサービスも計画されています。

◎日本観光は世界のブーム

お店のスタッフ15人は、中国、台湾、ベトナムなど外国人。取材中も海外から携帯で予約確認の電話がかかっていました。日本観光は世界のブームなりつつあり、どうやら一過性ではないようです。インバウンド需要に本格的に取り組む時代がやって来ました。居酒屋のオーナーも立派ですが、やっぱり幸之助さんは偉い人でした。


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