龍野コルク工業(TEL;0791・63・1301)は、発泡スチロールの成形品、加工品、ビーズ・クッション(医療・健康)の3本柱で“快適”を創造。オンリーワンを武器に利益重視の経営を推進する。
兵庫県たつの市に本社工場を持ち、土木用、建材用の成形品事業が売り上げの大きなウエートを占める。「下請け的な要素が強いですが、設計前に量産後の品質やコストを分析して提案できるのが強みです」と片岡孝次社長。
加工品事業では、発泡スチロールにウレタンコーティングして強度を増した物流コンテナなど1品ものも開発。その一環で、ユニークなお稲荷さんの明神鳥居「e-鳥居(イートリイ)」を商品化、腐らない、地震に強い、組み立て簡単と話題を呼んでいる。
また、ビーズ・クッションでは、「当社にしか出来ないものを目指している」と、原料メーカーと共同で軽い、カサ減りしにくいビーズを開発、寝具品などのオンリーワン商品を次々と商品化。空気を抜くと固まる固定具、MRI 用の医療用具を神戸大学などと共同研究、医学界からも注目を集めている。
今後は成形品での内製品を1.5倍に、加工品での年商を2億円から3億円に、医療関連のビーズ・クッションでは2億円から6億円に大幅アップ。これにより、全売上高は現在の23億円強から30億円を目指すが、「利益重視の戦略で社内体質を一段と強化したい」としている。
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