大阪府高槻市の港製器工業(TEL;072・677・6641) は、 リーマンショックをきっかけに、工場見学会、強度試験による開発支援をスタート。人材育成や新顧客の開拓にもつながり、ピンチをチャンスに元気経営を進めている。
売り上げが4割もダウンしたリーマンショックから岡室昇志社長は、社内で新しい挑戦を始めた。「採用したばかりの新入社員に何か仕事をさせたい」と、本社工場の工場見学会をスタート。小学生から大学生、業界団体などからの見学を受け入れる。
「工場を見られることでキレイにしようという意識が高まり、礼儀も良くなりました」と。新入社員含めて社員が見学者に工場を説明することで、会社の特色や売りが共有、明確になった。プレゼン力がアップし人材育成に貢献。
さらに、事務所2階に上る階段には、経営理念や10項目の行動指針を掲示。社員だけでなく、見学者にも上りながら会社を知ってもらう工夫もする。「私もそうですが、良い工場を見るとついつい発注してあげたくなります」と、受注につながることも。
製品開発においては、安全・安心に関わる引っ張り試験、荷重試験、落下試験などの強度試験を行う。試験受託する一方、強度試験に裏打ちされた開発支援も行い、安全安心な製品提供を支援する。
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