竹原編集長の明るいコラム

『家族の目利きで真っ向勝負』(Free)

2017年9月 9日

◎ 昔のお店が姿を消す

大型商業施設、ネット販売などの出現で、昔から街中にたくさんあったお店が危機的な状況に追い込まれています。時計店、メガネ店、ふとん屋、酒屋などの個人店舗が、姿を消しつつあります。
先日は、そんなお店の1つである酒屋さんに取材に行って来ました。確かに街の酒屋さんも、安売りリカーショップにより、価格競争に巻き込まれて撤退するところも少なくありません。

◎3世代の明るい酒屋さん

ちょっと暗そうかなと思っていたところ、なんのなんの。明るい酒屋さんでした。もともとおじいちゃんが創業、現在は引退されて2代目ご夫婦で運営。さらに3代目の娘婿夫婦と3代の家族が力を合わせて、お店を切り盛りされていました。
取材でお邪魔した時、すでに先約のお客様がありご対応されておられたので、まずは3代目の娘さんからお話をお聞きすることにしました。お店の中にはワインと地酒がいっぱい並んでいます。

◎ワインと地酒、ベルギービール

「ワインと日本酒がたくさん並んでいますね」と、お聞きしました。そうすると、「そうなんです。ワインと地酒がほとんど、あとはベルギービールです」と、おっしゃいます。普通ならいろんなお酒の種類を揃えるのが、酒屋さんの強み。
でも、こちらはワインと地酒、あとはベルギービールに絞り込んでおられるのです。ワインだけでも世界から輸入され、3000本以上に上るそうです。

◎家族全員飲めます!

驚いのはその販売方法でした。「うちの家族は全員飲める人ばかり。ワイン、日本酒の味や香りにうるさいですよ」と笑われます。来られたお客様とは対面販売され、どんなワインや日本酒をお好みなのか?しっかり聞き出されます。
そしてお客様のピッタリのお酒を探して提供されます。来店されたお客様のうち、自分で選んで買われる人はほんのわずか。大半のお客様は、家族のすすめたお酒を購入されるとおっしゃいます。
こちらの家族はお客様に信頼されています。毎月一定の金額で、お店に選んでもらったワインを購入される方も、たくさんおられるそうです。

◎全国、世界を回って探す

「以前は立ち飲み酒屋でもありました。世の中がお酒の安売り合戦になり、そんな商売してたらアカンと思いました」と、2代目のおかみさん。どこでも売られているお酒は全て止められました。
全国を回ってよそには無い隠れた地酒を探されます。「ブームになったようなお酒も扱いませんね」と、きっぱりおっしゃいます。ワインは日本の輸入業者さんと一緒に、欧州のワイン醸造所を回って見つけられます。

◎好みのお酒を探す力

皆さんお酒の目利きの出来る人ばかりなので、選んだ商品は消費者の好みにピッタリだそうです。1円安くして売る価格競争では、活路を見出せません。
好みのお酒を探してくれる!その信用力がお客様を増やしているのです。中小企業こそ、価格でないところで真っ向勝負しないと勝てません。


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