◎動物が人間に近づく
最近は、人間と動物の境目がなくなって来ました。え!どいうこと、と驚かれるかも知れません。が、人間と同じようなことを動物のするようになり、動物が人間に近づいて来ているのです。
ワンちゃん、ネコちゃんのペットもそう。最近では1匹、2匹という言い方、さらにオス、メスという言い方もあまりしません。女の子、男の子という言い方をします。人間並みの言い方をします。
◎地鶏の健康食
ワンちゃん、ネコちゃんのお水も、最近は水道水ではなくミネラルウオーターを飲ませています。ワンちゃん、ネコちゃんの介護施設まであります。まさに、人間並みです。
そんなことを思っていたら、ペットではない家畜でも、人間並みの健康食を導入し、人気を集めている地鶏を知りました。奈良県の山の中にある養鶏場でした。
◎山の中の養鶏場
やっておられるのは、若い経営者です。以前は、モノづくりの工場で働いておられましたが、一念発起してブランド地鶏の養鶏始められたのです。
奈良市内から車で30分程度、どんどん山の中に入って行きます。ちょっと気持ち悪~いと車酔い仕掛けた時に、ようやく到着です。周りは緑いっぱい。山の中にある養鶏場です。
◎ウインドレスの平飼い
6つの棟があり、7000-8000羽の地鶏を育てておられます。最近、農業などに興味を持つ若者が増えていますが、この社長さんは地鶏に興味を持たれたのです。
地震などをきっかけに、自分で食料を手掛けたいと地鶏生産者の指導を受けて始められました。ウインドレスの平飼いです。鶏舎には、窓がありません。鶏はゲージのなかではなく、薄暗い地面の上で育てられていました。
◎死なない健康な地鶏
窓が無くて暗い中で、育てられています。ちょっとかわいそうではと思ってしましました。「鳥インフルに感染しないために外界完全に遮断しています。さらに、この鶏は明るくすると喧嘩してしまうから薄暗い方が良いのです」と。
なるほど、納得の飼育をされているのです。さらに、「うちの鶏は99%以上出荷まで元気です」と、自慢されます。お聞きすると、鶏舎の中で死んでしまう鶏も結構多いのですが、ほとんど死なない健康な鶏ということでした。
◎乳酸菌やオリゴ糖
やっぱり、そこには理由がありました。餌に乳酸菌やオリゴ糖などの腸内環境を良くするものを入れておられました。さらに、お水も健康に良いお水を与えておられました。
この社長さんは、以前、工場で生産管理のお仕事をされており、それも養鶏に役立てておられました。「鶏舎に入って鶏の体調管理を観察しています」と。換気に注意し、糞をチェック。
◎早や目の対処が必要
観察力を持って、素早く手を打たれます。モノづくり工場でも、不良品を出さないために、検品やチェック体制が欠かせません。早や目の対処が必要なのです。なるほど、だからこそ、こちらの地鶏は健康体だったのですね。納得です。
ビジネスの世界でも、人間のやり方を動物に応用すると上手いこと行くようです。確かに、人と動物がどんどん近づいていました。
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