奈良の3つのそろばん教室が知恵を出し合い、そろばん塾を活性化させるプロジェクトに取り組んでいる。ミニそろばんの開発、タブレットでのオリジナル教材、仮想通貨、キャラクターなどを導入。生徒数を増やしている。
天理市の「チャイルドスクール」、奈良市の「うえみなみ珠算教室」、生駒市の「まじま学園」の3教室。「子供たちの習い事が増えていく中、それに対応すべく様々な試みを実践しています」と、チャイルドスクールの乾勝善社長。
うえみなみ珠算教室の上南豊美さん、まじま学園の間嶋太一さんと一緒に、教室のイメージチェンジに取り組む「そろばんばんプロジェクト」だ。
まず、足し算、引き算が簡単に出来るオリジナルそろばん「ソロわーく」を開発、幼児でも計算しやすいようにイメージした。姿勢も自然と良くなるように工夫されている。
乾社長が開発したタブレットを用いた思考暗算教材もある。頭の中で計算し、式の作り方によって高得点がつく。仮想の敵を倒して点数が溜まる仕組み。
点数は教室で使える仮想通貨「そろんマネー」に交換でき、お菓子や文房具、キャラクターバッジなどが買える。金銭感覚が身につき、お金の使い方も勉強出来るという。教室には、液晶パネルのタイマー表示、プリントにはQRコードを付けるなど、ハイテク授業を行う。
キャラクター「そろん」、ゲームに登場するそろばんロボットの「そろぼ」などをデザインしたクリアファイル、シールなども制作、子供たちを楽しませる仕組みがいっぱい。
3教室合わせた生徒数は3年前に比べ200人増え、約500人に上っている。
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