写真家増浦行仁さんの呼びかけに応え、関西の中小企業経営者が、日本の精神文化を大切に永続発展を目指すビジネス構築に取り組んでいる。利益重視、効率、急成長より、“生命と自然”を大切にした世直しプロジェクトだ。
プロカメラマン増浦さんは、2015年の伊勢神宮、出雲大社の両遷宮写真集「神の宮」を出版。これがきっかけで、日本の精神文化、常若 (とこわか)で表される永続的な発展を願う一般財団法人「神の宮共働態」(SWO)を設立した。
「人間は破壊する生物ではなく、生物を育む生物となるべき」と、真のサステナビリティに向けた活動を提案。賛同した関西の中小企業がそれぞれのビジネスシーンで、お金儲けだけでなく世の中を良くする経営に取り組んでいる。
現在、製薬会社、IT企業、雑貨メーカー、不動産業など約20社が法人会員で参加。「この考えから事業を180度転換しました。社会や地球、未来に役立つことを気づかされました」と、代表理事の畠山兼一郎テイコク製薬社社長。
フロムファーイースト(大阪市中央区)はカンボジアで自然環境保全と現地住民サポートの活動で SDGsビジネスアワード2017大賞を受賞。プログレッシブ(大阪市福島区)は受刑者の就職支援など各企業が出来る世直し運動を行う。
「1社1社は小さいですが、つながると大きな力になります。この考えに賛同する仲間を増やしたい」と、中小企業が先頭に立って遷宮から学ぶ“常若ビジネス”を実践しようとしている。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞