◎見やすさ、親しみやすさ
成熟産業、古いビジネスは時代遅れと決めつけて、「もうアカン」と諦める人がほとんど。新聞だって、インターネットの時代、今から紙の新聞を発行される人はあまりいないと思います。
でも、ボクはまだコツコツと紙で新聞発行をしています。紙の新聞は情報の価値だけでなく、見やすさ、親しみやすさがあるように思います。
◎みんなが通うそろばん塾
ネット新聞は確かに手軽で便利です。でも、紙の新聞の良さ、楽しみ方もまだまだあると思います。諦めないで、コツコツやると時代遅れと見られている業界でも、チャンスはいっぱいあります。
そろばん塾もそうです。電卓がない時代は、みんなそろばん塾に通いました。小学生になったら、塾と言えばそろばん塾でした。もちろん、ボクも通っていました。
そろばん塾の先生と奥さんが夫婦で経営されていました。あの独特の節回しで、「ねがいましては」と、パチパチ弾いていました。懐かしく思い出されます。
◎便利な電卓の登場!
しかし、今はそろばん塾に通う生徒さんは激減しているようです。今では便利な電卓があります。景品にもらえるぐらい値段も安くなりました。
そうなると、そろばん塾に通ってそろばん勉強する必要はないのです。昔は銀行に就職しようとすると、まず、そろばん1級の資格を持たなければなりませんでした。
◎そろばん教室の外観を変える
それほど時代が大きく変わったのです。そんな中、大勢の子供たちで賑わうそろばん塾に行って来ました。確かに、ちょっと変わったそろばん塾です。
天理市にある教室の建物がカナダ製のドーム型。これだけでも、子供たちはワクワクしそうです。「そろばん塾はどうしても古臭いイメージがあります。まずは外観から変えてやろうと思いました」と、そろばん塾を運営する社長さん。
◎宿題も出来るスペース
そろばん塾の変革、改革に積極的の取り組んでおられます。教室に入ると、横には自習室が併設されています。早くやってきた子供たちは、まずこちらで学校の宿題から始められます。
塾の時間は午後4時から7時まで。学校帰りに直行する子、家に帰って着替えて来る子、お母さんが車で送って来られる子、いろいろです。だから、この時間内ならいつ来ても、いつ帰っても良いのです。そろばんの勉強し放題です。
◎タブレットでそろばん勉強
フレックスに好きな時間に来て帰れます。さらに、教室にはそろばん塾なのに、そろばんだけでなくタブレット型コンピュータがたくさん置かれています。
「そろばんだけでなく、タブレットも使うのですか?」とお聞きしました。そうすると、「今の子供たちはタブレットを使っており、慣れています。だから、うちではそろばんとタブレットで勉強させています」とおっしゃいます。
◎ゲームや仮装通貨
その勉強方法もユニークでした。社長自身が開発されたソフトで、ゲーム感覚で暗算が学べます。子供たちはまずタブレットでそろばんゲームを楽しみます。そうするとコインがもらえます。
このコインを教室の前にあるガチャガチャに入れると、そろばん塾で使える仮想通貨が値段マチマチで出てきてもらえます。通貨を貯めておくと、エンピツ、消しゴムがもらえます。
◎オリジナルゆるキャラも
「自分たちでお金を貯めて、欲しいものを買う。これも子供たちには良い勉強になります」と。タブレット上には、オリジナルキャラクター、ゆるキャラもあります。キャラクターのクリアファイルまで用意されています。
これでもか、と徹底的に子供たちを楽しませるそろばん塾です。大阪市内から通う生徒さんもおられました。古いビジネスもその気になって改革すれば、まだまだやれそうです。もうアカンは、まだまだイケるでした。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞