服役経験者を対象にしたソーシャルビジネスを展開するヒューマンハーバー大阪(TEL;06・6449・2227)は、大阪日本一“安心安全な街”を目指して奮闘。近く大阪府下の産業廃棄物処理会社と合併、経営基盤を強化して再犯防止に取り組む。
社長の黒川洋司さんは、中井政嗣・千房社長と出会い、受刑者の就労を支援する「職親プロジェクト」に当初から参画。自社の美容室でも受刑者を受け入れている。
2年前にヒューマンハーバー大阪を設立、ソーシャルビジネスを展開する。「出所後1人での社会復帰は困難です。再犯率は48%にものぼります」と、厳しい現状を訴える。
福島区で出所後の教育などを担う「良心塾」を5年前に立ち上げた。建物内には宿泊施設もあり、スムーズな社会復帰ができる“中間支援施設”の役割を担う。
また、産業廃棄物運搬業の認可を取り、2トントラックで廃棄物運搬の仕事にも取り組む。そんな中、大阪府下の産業廃棄物処理会社「東栄大和クリーンセンター」と合併。中間処理場を含めた総合的な産廃処理事業に進出、強固な経営基盤体制を構築した。
受刑者が更生して働けば人材不足の解決、受刑者が減ると刑務所の費用も軽減、さらに再犯を防ぐ安心街づくりにつながる。黒川さんは「雇用支援と廃棄物処理の仕事を10%回して欲しい。1000円から寄付支援もお願いしたい」と、中小企業に協力を呼びかけている。
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