◎今年も女性活躍の年
またまた、女性の活躍の話題です。平成30年もやっぱり“女性活躍の年”のなりそうです。とくに、中小企業では女性に助けられている会社がたくさんあります。
昨年末に取材した建築会社。男性社長とのインタビューを始めようとしたところ、「ちょっと専務にも来てもらいますわ」とおっしゃいました。専務さんを頼りにされておられるようです。
◎元サロン経営の専務
しばらくして来られました。女性の専務で、どうやら社長さんの片腕のような存在です。取材していても、聞きたいことに的確に答えていただけます。なかなかの切れ者です。
あまりにも、優秀なので途中から専務さんが気になりだし、ついつい会社の事業よりも、専務さんへの質問に変わってしまいました。こちらの会社にはパート社員で入られましたが、以前はエステサロンなどを展開する経営者さんでした。
◎建築女子をキャッチフレーズ
経理も分かり、社長さんにビジネスのアドバイスもされ、信頼を得られて、今では専務に昇格されたのです。そのアドバイスの1つが、本人も含めた女性の活躍でした。
建築業界は男性社会の業界。ほかの業界に比べて、女性の活躍はまだまだ少ないのが現状です。そこで、「建築女子」をキャッチフレーズに女性社員を活かそうとされていました。
◎女性スタッフ現場視察
昨秋からは専務と事務の女子社員が、工事現場を回って男子社員をねぎらう活動を始められました。女子社員の訪問で、現場がギスギスせずに心が和むようになりました。
また、インスタグラムで現場での仕事ぶりを発信することで、男子社員のやりがいにもつながっているそうです。工事現場で女子社員がお客様と交流し、情報交換にも役立っているようです。
◎新規事業の女性の提案
会社のイメージアップにも、女性陣の感性が生かされています。会社の特色を表現するキャッチコピーを作成。名刺などにも掲載して、品質、信用を高めておられます。
最近では、建築の仕事から派生した新規事業にも取り組んでおられます。その提案も、女性スタッフによるものでした。
◎女性が建築現場に新風
「女性の発想や感覚が建築の仕事に新風を巻き起こしている」と、社長も絶賛しておられます。
この4月には大卒、高卒女子各1人の採用が確定、さらに大卒2人の採用も検討中だそうです。人材不足の解消に、女性スタッフの建築女子のキャッチフレーズが一役買っているのです。
◎女性の活躍で会社が輝く
女性陣の活躍で、普通の建築会社が大変革を成し遂げつつあるようです。時代とともに、会社も変わらなければなりません。でも、長くやってきた会社ほど、なかなか変われません。
今、安倍首相は、日本の産業界に生産性革命、人づくり革命を訴えておられます。その革命のカギを握るのが女性かも知れません。
◎女性が輝くと会社も輝く
女性人がイキイキと活躍する企業は輝いています。女性の持つ感性や発想力、決断力、持久力。中小企業でも、女性スタッフが元気経営を支えつつあるようです。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞