臨済宗大徳寺派満月寺浮御堂(TEL;077・572・0455)は、琵琶湖畔にある滋賀県でも人気の観光スポット。荒井義昌住職は施設を守り続け、庭園の“長寿の松”のように、その維持管理に奮闘中だ。
滋賀県大津市堅田。995年頃源信(恵心)僧都が湖上安全と衆生済度のために建立されたと言われる。自ら一千体の阿弥陀仏を刻んで「千仏閣」「千体仏堂」と称した。
近江八景の1つ「堅田の落雁」としても有名。山門をくぐると、左に観音堂、右に本堂があり、高樹齢の見事な枝ぶりの松が庭を飾る。その奥、湖上に浮かんで見えるのが浮御堂だ。
「26歳で住職を引き継ぎました。お庭の松を枯らさず、浮御堂をしっかりお守りすることに全身全霊をささげてきました」と荒井住職。30年以上にわたって浮御堂を守り続けている。
古くは一休和尚、蓮如、芭蕉、一茶、広重、北斎と詩歌、絵画を残す。今もテレビのロケ地の1つとして使われている。観光客も年間6万人にのぼる。特に7-8年前から荒井住職のネットワークから台湾からの観光客も増えているという。
拝観料は300円。最近では若い人も訪れ、インスタ映えの景色をSNSで発信する。また、朱印の依頼も多く、終日大勢の観光客で賑わっている。
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