◎劇団座長を取材
中小企業経営者さんや団体役員さんなど、いろいろな人に取材させてもらいます。でも、先日はちょっと変わった人をインタビューしました。劇団の座長さんでした。
ボクの知り合いの社長さんが、こちらの劇団とコラボされた公演が行われました。社長さんからぜひ観て欲しいと。また、せっかくだから劇団さんも取材してもらいたいということでした。
◎生演奏付きの音楽劇
まずは劇を観て、その後に座長さんにインタビューさせてもらいました。劇の内容は、企業集団を運営する大金持ちの家族に起こるお話です。
生演奏と歌とダンスの“音楽劇”でした。もちろんしっかりとしたセリフで物語は進んで行きます。その中で、ドラム、ベース、管楽器、そして踊りで劇を盛り上げます。
◎ミュージカルではない
「歌でストーリーをつくるミュージカルとはまた違います」と、座長さんはおっしゃいます。座長さんも、しっかり舞台で役者として演技をされておられました。
関西には100以上の小劇団があると言われています。それぞれ独自の劇団活動をされています。その中でも、セリフと生演奏、歌、ダンスが一体となった劇はこちらだけです。
◎サラリーマンや公務員
迫力あふれる舞台をつくり出すこちらの劇団が注目されています。劇が終わってホールのロビーで座長さんをお待ちしていました。楽屋見舞いをされる長いファンの列ができていました。
お話をお聞きすると、年間1-2程度本公演を行っておられるそうです。正式な劇団員さんは約10人。サラリーマンや公務員をしながら、活動されている劇団員さんも多いということです。
◎社会の状況を反映
確かに、劇団のお仕事だけで食べて行くのはなかなか大変です。皆さん他の仕事をしながら、演劇の活動を続けておられます。
関西の劇団なので、もっとお笑いの劇団かなと思っていたのですが、実際はあまり笑いをとるようなことはされていませんでした。
どちらかというと、社会の状況を反映したシリアスな内容でもありました。
◎ビジネス劇も多い
どんな題材をテーマにされているのか、質問しました。「いろんなことテーマにしていますが、最近ではビジネスものも多いです」と、おっしゃいます。
ボクが見た劇も、お金や家族もありましたが、ラーメン店でのモチベーションを高めるやり方も紹介。劇の中でうまく盛り込まれていました。このほか、ビジネスものでのテーマもいろいろです。
◎社長さんの成功物語も
在日コリアン経営者の物語、サラリーマンの出世術を風刺したオフィス座の怪人など、劇場関係者からも高い評価を得ておられます。
ボクは中小企業の社長さんをテーマにした劇もおもしろいと思いました。地方から出てこられて、大阪で苦労されて成功された社長さんは、たくさんおられます。
◎観客動員が見込める
周年記念行事で社長さんの半生を物語にすれば、従業員、その家族、取引先の方も来られます。ある程度の観客動員が見込まれるのではないでしょう?
誰も読まない周年記念誌をつくる より、楽しいと思います。劇には、従業員も出演してもらうのもおもしろいと思いますよ。
◎頑張れ!関西の小劇場
関西の中小企業を新聞だけでなく、劇で元気にする取り組みも良いのではないでしょうか。関西の劇団に頑張ってもらいたいと思いました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞