近畿刃物工業(TEL;06・6901・1221) は、創業60周年を迎え、本社工場隣接地に今年6月末の完成をメドに新工場と新本社事務所の建設に着手した。生産効率を高め、即納体制をさらに充実する。
大阪府守口市大日町で紙器・段ボール加工用の刃物を製造。西日本では唯一のメーカーで、3カ月以上の受注残を抱え、売上高は年率2ケタの伸びを見せる優良企業。
これまで、本社工場の近くに第2、第3工場を保有していたが、「地元のご協力を得て、本社工場隣接地約780平方メートルに移転集約出来ることになりました」と阿形清信社長。2月から建設工事に着手、6月末には完成する計画。
2階建てで、1階にはマシニングセンター、フライス盤、旋盤などを設置した加工工場、2階には本社事務部門が入る。熱処理以降の工程は現在の本社工場で行い、前処理から後処理まで一貫した生産体制を構築する。
新工場と新事務所は、センサーにより人が居ない時は空調稼動を抑えるほか、ピーク電力を抑えるデマンドコントロールでの省エネも図っている。また、製造現場にある製品の仕上がり精度を離れた検査部門からでも精細に確認出来るように4Kカメラの導入も検討している。
旧事務所には人事、経理部門が入り、モノづくりだけでなく、従業員の人づくりにも一段と力を入れる。60周年記念事業では、インターネットコンテンツで従業員に社長の熱い思いを語っている。
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