6次産業化で最先端を走る 京都のブランド野菜「九条ねぎ」 新規就農研修生の募集 冷凍京野菜にも挑戦
農業生産法人こと京都(075・601・0668)は、京都のブランド野菜「九条ねぎ」をメインに6次産業化で最先端を走る。新規就農研修生の募集、冷凍京野菜にも挑戦、全国展開で200億円企業を目指す。
32歳で脱サラ、父の農業を引き継ぐ。当時年商は400万円。「農業経営でまず年商1億円を目標にしました」と、山田敏之社長。そこで、注目したのが京都ブランドの九条ねぎだった。
京都の地を活かして、“安定生産、安心、味”を徹底追求。京都市伏見区に工場を建設、ねぎをカット加工して飲食店へ供給。7年目で年商1億円を達成した。
農業生産者の後継者問題が深刻化する中、全国から新規就農の研修生を募集、人材育成にも取り組む。すでに、30-40歳代を中心に30人弱が参加、「優秀な若者が農業にやって来ます」と。
3-5年かけてねぎ生産を学び、こと京都がねぎを買い取ることで新規就農者を支援。「こと九条ねぎ」ブランドを普及、安定した量と価格を実現することで、飲食店が購入しやすい体制を構築した。
一方、岩谷産業と合弁で「こと京野菜」を設立、京野菜の冷凍加工、販売にも取り組む。京野菜を通年で楽しめることになり、今後は海外展開も検討する。
一方、東京に「こと日本」を設立し、ねぎビジネスの全国展開を計画。2020年には静岡に加工工場を建設し、東西に拠点を設置。「今の1・5倍に当たる6-7万トンのねぎを出荷したい」と、元気なねぎのビジネスを進めている。
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