◎人手が足りない
人手が足りません。仕事があっても、人がいないので断らなければならないケースも増えています。飲食店さんでは、出店計画を立てても人材が間に合わず、オープンを遅らせることもあります。
人材派遣会社では、営業マンは開店休業状態です。中途半端にお客様のところへ行くと、人材を早く集めて欲しいと言われるので、お客様のところには顔を出すなと。
◎人材派遣会社は営業要らない
営業マンは何をしているかというと、今仕事をしてくれている派遣社員を辞めさせないようにフォローするのが主な仕事だそうです。気を許すと、他の派遣会社の引き抜かれるからです。それほど、人材不足が深刻です。
先日取材した会社は、たくさんの人を集めて元気な経営をされていました。どんな人材か?なかなか働き先が見つからない人たちでした。
◎知的、精神障害者を積極採用
そう、障害者さんでした。障害者の中でも、身体障がい者さんは大手企業でも積極的に採用されておられます。でも、知的障害、精神障害者となると、なかなか働き口が見つかりません。仕事もありません。
こちらの会社では、主に知的、精神障害者の施設に積極的に仕事を発注されていました。特に知的、精神障害者はある部分では優れた力がある一方、逆に弱いところは極端に能力がないのです。
◎根気のいる仕事が得意
根気のいるような単純作業は強いです。検品などの仕事も得意。パソコンに強い人も多いです。エクセルが使える人もたくさんのおられます。
そんな障がい者の施設約60施設とタイアップされていました。北は北海道から南は沖縄までと全国にわたります。延べ約1000人の障がい者さんに仕事を提供されていました。
◎自社で就労支援作業所
メディア関連では、印刷媒体の記事を打ち直してWEBサイトにあげる仕事です。コピー&ペーストの単純作業を見事にこなされるそうです。
このほか、税理士事務所から受けた伝票の入力作業、ネット注文の商品発送業務の仕事などを提供されていました。自社でも就労支援の作業所を設けて、障がい者施設を運用されています。
◎仕事場と子供部屋がセット
「自社でもやっておくと、どこに問題があるか?どうすればスムーズに仕事が進むか自ら経験出来ます。お客様の気持ちが良く分かります」とおっしゃいます。また、障がい者だけでなく、小さな子ども抱えるママにも仕事を提供されていました。
近くのマンションで、子どもが遊べる部屋と仕事場をセットにした職場環境をつくっておられました。WEBサイトの仕事だそうで、ママはパソコン画面と遊んでいる姿を確認しながら、安心して仕事ができます。
◎優秀なママや障がい者活用
障がい者もママも仕事をしたくても、仕事がなくて困っておられたのです。そこに目をつけられて、その方たちでも仕事がしやすい環境をつくられたのです。
主婦でも非常に優秀な人がたくさんのおられます。障がい者もある領域では凄い能力を発揮されます。さらに、障がい者は安い賃金で仕事をしてもらえるので、企業にとってはメリットも多いです。
◎発想や視点を変える
人材不足も発想や視点を変えると、まだまだ良い人材が隠れているのです。工夫しましょう。人とは違う、常識を破る発想を持ちましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞