竹原編集長の明るいコラム

『四季を感じるリバーシブルふすま』(Free)

2018年6月30日

◎新しい畳でヒット

成熟産業でも、知恵を出せばまだまだやって行けます。以前、このコラムでご紹介したことあります畳の機械をつくっている会社は、新しい畳でヒットを飛ばしておられました。
どんな畳か?変わった畳でした。ズバリ、棺用の畳でした。棺用の畳はなぜ売れるか?ちょっと考えると納得します。

◎死ぬ時ぐらいは畳の上で

おじいちゃん、おばあちゃんは必ずおっしゃいます。「死ぬ時ぐらいは畳の上で死にたい」と。でも、実際はどうでしょう。
具合が悪くなると、救急車で病院に運ばれます。そして病院のベッドで亡くなられるケースがほとんどです。そこに目をつけたのが、こちらの畳でした。

◎ふすま屋さんの挑戦

葬儀屋さんと連携し、オプションで棺用の畳を販売されていました。今回、取材で訪れたのは畳ではなく、ふすま屋さんでした。
こちらも、畳と同様に和室が減ったこともあり、需要が減少しています。ふすま屋さんが、このままでは生き残れないと、先の畳屋さん同様に新しいことにチャレンジされていました。

◎1日100-200枚の生産

まずはふすまの生産工夫され、自動化されていました。1日100-200枚のふすまが生産できるそうです。それも、職人さんではなく、パートの女性社員を使ってです。
町のふすま屋さんは、基本は職人さんですから、ほぼ手作業です。でも、こちらは機械メーカーさんに頼まれて日本初のふすまの自動化ラインを完成されたのです。

◎畳生地のふすま

生産の合理化は進みましたが、問題は出口戦略です。つくったふすまをどう売るか?売り方の問題です。マンションなどでは和室の部屋が減っており、ふすまの需要も減少しています。
どうすれば、ふすまを買ってもらえるか?いろいろと考えておられました。まずは、材質です。ふすまは、基本は和紙を素材にしています。和紙以外の素材も研究されています。

◎リバーシブルふすま

その1つが畳でした。こちらでは、ふすまのほかに、畳も扱っておられます。そこで畳生地を和紙の替わりに表地に使われました。まさに畳ふすまです。
さらに、リバーシブルふすまも開発されました。最近のふすまは、張り替えるタイプではなく、使い捨てのふすまもあります。その表と裏の両方が使えるリバーシブルふすまです。

◎毎月会議でアイデア

「季節に合わせて裏と表の両方が使えるので、季節感が楽しめます」と。なるほど、よく考えられました。これだと1枚で2枚分の価値があります。
毎月、社員が集まってふすまの新商品や販売開拓について会議されます。いろんなアイデアが出るそうです。
棺用の畳がヒットしたように、ふすまも知恵を絞ればヒット商品が生まれそうです。諦めないで、頑張りましょう。


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リバー産業社長 河 啓一さん

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