2018年
6月28日午前7時50分放送
「津波に備えてシェルターを開発」
大阪府豊中市にあるマリーンエンジン、救命艇の修理を行う会社です。本社工場の入り口にはオレンジ色の大きな物体がありました。それは、津波用のシェルターでした。全長5・6メートル、25人が乗ることができます。
材料は強化プラスチックのFRP、その中に発泡剤を充填されています。衝撃吸収の役目と浮力の二重構造になっています。
津波で海に流されても絶対沈みません。ひっくり返っても向きが戻るように設計されています。座席の下には水や缶詰を保管する食糧庫もあります。トイレも完備、中で一週間生活できます。
多くの人がいる大学や病院が購入してくれたそうです。でも、少し値段が高いので、最近は安価な8人用の津波シェルターも開発されました。軽自動車が置けるスペースがあれば設置が可能です。
「タイで大地震に遭遇し、高台へ逃げようとしましたが、交通渋滞と人の波で思うようには逃げられませんでした。津波シェルターがあればと思いました」と、社長さんは開発のきっかけを話されます。
南海トラフ巨大地震では関西地方でも津波による被害が予想されます。津波シェルターがあれば、多くの人が助かります。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞