竹原編集長の明るいコラム

『下請けブランド活かす!』(Free)

2018年10月20日

◎営業マン要らない

モノづくり系の下請け企業は、受注先から順調に注文が来ている間は、安定した経営を持続できます。「うちは営業マン要りません。このファックスさえあれば大丈夫ですな」とおっしゃる町工場の社長さんも多いです。
しかし、何かの問題で受注先から注文が来なくなると、一気に厳しい経営環境に追い込まれてしまいます。下請け企業さんで、こんな経験を持っておられる会社はたくさんあります。

◎日本でテレビ売れない

中でも、大手家電メーカーの下請けとして、長くモノづくりに携わって来た中小企業ほど、そのショックは大きいものです。先日、取材しましたモノづくり企業さんも、そんな厳しい試練を経験され、立ち直って来られました。
こちらの会社、ピーク時には売り上げの大半を大手家電メーカーのテレビ部品で占めていました。でも、その後、日本でテレビが売れなくなっています。

◎モロに影響受ける

テレビCMを見ていても、テレビの新製品の宣伝はほとんど見なくなりました。車や化粧品は相変わらずよく見ますが、確かにテレビCMは減っています。
大手家電メーカーでは、テレビの生産台数は大幅に減少しています。その影響をモロに受けたのが、こちらの会社でもありました。

◎大手の悪口言わない

「何か周りを見ていても、テレビの仕事がどんどんなくなる予感がしていました。なんとかしないといけないという危機感がありました」と振り返られます。実際、大手家電メーカーからの仕事が激減、売り上げもピーク時の半分にまで落ち込んでしまいました。
これは、下請け企業にとってはえらいことです。でも、こちらの社長さんは、仕事を減らされた大手家電の悪口は一切おっしゃいません。

◎大手下請けをアピール

「なんとかせんとあかん」と、必死に経営体質の改善に乗り出されました。これまでのような1社依存の経営体質から、多くの企業の仕事をするようにされ、1社の比率を20%以下に抑えられました。
新規の受注先開拓の一環として、大手家電で培った技術や実績をアピールされました。大手家電の下請け企業の技術コンクールで、たくさんの賞を取っておられましたからね。

◎新規開拓に成功

環境関連でもたくさん受賞されていました。こちらの会社の応接室には、表彰状や盾がたくさん飾ってあります。大手家電のお墨付きの技術がたくさんありました。
他の大手企業から見れば、「ここは良い技術がある」と、大きな信用になるのです。これまでの大手家電の実績を武器にしたアピール戦略で、新規開拓に成功されました。

◎道は開かれる

大手家電の仕事は激減しましたが、これまでの実績、評価をうまく活用されたのです。ブランド力の弱い中小企業にとっては、大手家電の高い評価が武器になるのです。
あきらめずに知恵を出せば、また新しい仕事先を見つけることが出来ます。嘆いたり、悪口を言わずに、前向きに真剣に取り組めば、必ず道は開かれると思いました。


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