◆梅酒と言えばチョ ーヤですね。
「ありがとうございます。でも、大正の創業当初はワインをつくってい ました。梅酒は昭和30年代半ばから始めましたが、 私が入社した頃はまだワインが7割でした。梅酒 が売れ出したのは 30 年前頃からです」
◆そのき っかけは?
「時代が変わってお客様が梅酒に興味を持たれたの と宣伝。バブルの崩壊で大手企業がTV CMを控えるようになり、ここはチャンスとCMを増やしました」
◆ その効果ですか。
「紙パックの『さらりとした梅酒』などが 大ヒット。品不足になるほど売れましたね。
マンパワーで売ることを 考えると、CMで効率の良い販売が出来ました。 ただ、梅酒市場の競合メ ーカー乱立、シェア低下という負の遺産も…(笑)」
◆会社の知名度はバ ツグン。
「本社は大阪の郊外、 奈良県に近いところにあ り、実態は中小企業ですよ。ただ、品質は大手に負けない 自負があります。
30 年前から梅農 家さんと一緒に 有機肥料、減農薬 に取り組んでいます。日本人が大切にしている梅をしっかり守っていきたい」
◆今後の展 開は。
「欧米、アジアに販売拠点やボトリング工場があり、梅酒を 世界に広めたい。海外展開で人材も育ちます。今、 20 歳代、 30 歳代 の若手の育成に力を入れています。仕事で大事なのは情熱。情熱ある社員が育ってきた のが嬉しいですね」
▶住所=大阪府羽曳野市駒ヶ谷160-1
▶電話=072・956・0515
▶事業内容=梅酒・梅関連製品の製造販売。京 都に世界初の梅体験専門店「蝶矢」オープン。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞