ロングリーチ(TEL 0725・40・37 05)は、廃棄繊維のリサイクル事業に挑戦。 産学連携の「カラーリサイクルネットワーク」 のメンバーとして、廃棄繊維を色で分けたワンラ ンクアップの商品化に取り 組み、話題を集めている。
大阪府和泉市で建材関連プラスチック製品の製造・ 2次加工を行う。「下請けの仕事以外に自社商品を持 ちたい」と大迫勝徳会長は新事業を模索。そこで出会 ったのが、京都工芸繊維大学の木村照夫名誉教授と 同大学大学院で学位取得した内丸もと子さん(テキス タイルデザイナー、カラーコーディネーター)。
内丸さんは、色をベースにした繊維リサイクルシステ ムの研究を行い、素材で はなくカラー分別という独 自の発想でリサイクル商品の開発を進める。「廃棄繊 維の色を合わせて混合し、色相の近いカラーで商品を 作ると好感度を得られます」と。
色を重視することで、リサイクル品の魅力を高める「ア ップサイクル」の考えを提案。木村名誉教授をプロジェ クトリーダーに内丸さん、繊維関連技術者、故繊維業者など8 人で「カラーリサイクルネットワーク」を設立。メンバーの一員ロ ングリーチでは、マグネットカバー、物差し、ボタンなどを試作し 一部販売。大阪府認定リサイクル製品に選ばれた。
大手アパレルメーカーもカラーリサイクルネットワークと連携し、 今秋から自社廃棄繊維を活用した商品を本格販売予定。産学 連携のカラーリサイクル商品が全国へ飛び出そうとしている
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