◎女性社員が貢献
紙面でもよく取り上げますが、本当に女性の活躍が目立っています。もちろん、女性社長が陣頭指揮して、会社を元気に引っ張っているところが多いです。が、社長だけではありません。
社員の中でも、優秀な女性社員が増えており、会社の元気づくりに貢献しています。先日、取材させてもらった町工場のモノづくり企業。航空機、宇宙関連部品を製造されていますが、女性社員の活躍が目立っていました。
◎ピーク時過半数が女性
従業員約70人の会社ですが、今でも女性の比率が45%と非常に高いです。「多い頃は女性が半分以上を占めていましたよ。最近になって女性を積極的に雇われる会社増えていますが、うちはずっと前からです」と、女性社員活躍の老舗町工場を自認されます。
「女性採用は意図的ではありません。モノづくりの中で女性活躍の場があるから増やしただけです」と。社長さんは自然に女性社員が増えことを強調されます。
◎営業と生産現場の緩衝役
生産管理部隊では、7人の女性が中心になっています。営業部門と生産部門は、本来仲があまり良くありません。営業と現場が直接話すと、ギクシャクしてしまいます。
その営業と生産現場の緩衝役が、女性中心の生産管理部隊だそうです。一方、外注先の協力工場からも、女性陣の生産管理部門人気だそうです。
◎女性の役割多い
外注先の職人さんには、なかなか一筋縄ではいかない難しい人も多いそうです。男性が急な仕事を振ったりすると、「なんで今ごろになって…」と文句タラタラだそう。
でも、女性社員が「ゴメンなさいね」ということ、「しゃあないな…」と、発注交渉がスムーズに行くそうです。町工場でも、女性の役割がいっぱいあるのです。
◎社内モチベーションUP
一方、社内でも女性社員が多いことで、モチベーションのアップにつながっているそうです。女性の前でかっこ良く仕事をしたいなど、良い意味で職場に緊張感が生まれていると言われます。
こちらの会社社内5部門の課長のうち、2人が女性社員で占められ、モノづくりをしっかり支えておられます。さらに、最近では女性だけでなく、モノづくりの現場では少ない高齢者も積極的に採用され始めています。
◎高齢者採用にも乗り出す
「核家族で育った従業員も多く、家族の温かいつながりを知らない世代が増えています」と、社長さん。平成30年秋から70歳以上の高齢者採用にも乗り出されています。
これまでの長い経験を活かして、品質、検査などのモノづくりの精度アップに、高齢者のパワーをもらおうとされています。それだけではありません。自分の祖父母のように、若い社員が高齢社員と接してもらいたいと言われます。
◎
なぜなら、「家族の温かさが、モノづくりにも必要です」と言われます。社長さんは、3世代の家族的経営を目指すことで、より満足出来る製品がつくれると思われます。
大手企業のように、コンプライアンスばかりアホの一つ覚えのように言っていても、あちこちで偽装検査などの不祥事が後を絶ちません。一方、中小企業はこうした超家族的な経営で、お客様に喜ばれる製品づくりを実現してました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞