◎今年のキーワードは?
今年のキーワードでは、大阪、キャッシュレス、外国人、女性ではないでしょうか?大阪は2025年万博が決まり、海外、国内から大阪の注目度が高まっています。百舌古市古墳群が世界遺産に決まると、さらに大阪の人気が高まりそうです。
10月の消費税引き上げと同時に、お金の決済方法で現金決済からキャッシュも一気に進みそうです。キャッシュレス化は中国が86%でダントツ、続いて米国の45%、日本は18%に過ぎません。
◎キャッシュレス化も
消費税引き上げに伴う還元対策などで、政府はキャッシュレスを進めようとしており、今年がなんちゃらペイペイが一気に進みそうです。キャッシュレス化も、大きな話題になるでしょう。
さらに、外国人の雇用拡大、外国人観光客のインバウンド需要の拡大もあります。そして、もう一つが、ここ数年前から着実に進んでいる女性の活躍です。
◎元気な女性経営者
女性従業員としての活躍だけでなく、女性経営者も増えています。先日、取材でお会いした女性社長さんはむちゃくちゃ元気な社長さんでした。
こちらは建設会社です。建設系での女性社長はまだまだ少なく、珍しい存在でもあります。この方は、ハローワークからの紹介で入社されました。
◎8年後に社長に抜擢
「当初は事務職をやっていましたが、事務の仕事が得意ではなく、営業に回されてしまいました」と社長さんは振り返られます。その営業で力を発揮されたのです。
建設の仕事は全くの素人。訪問先のお客様から建設のことを色々教えてもらわれ、親しくなって行かれます。営業の成績がグングンと伸び、なんと8年後には社長に抜擢されたのです。
◎ブラック企業が多い
従業員10人程度の小さい会社。それでも先輩の男性従業員が多くおられ、「名前は社長でしたが、従業員からは名前で呼ばれ、誰も社長とは思っていませんでしたね」と笑われます。
建設業界で感じられたのは、他の業種に比べてブラック企業が多いことでした。急ぎの仕事が入ると、徹夜で仕事をしなければなりません。それを断ると、通常の仕事ももらえません。
◎楽しい会社目指す
だから、皆さん嫌々ながらしんどい、厳しい仕事も受け入れ、従業員の労働に大きな負担をかけていたのです。でも、こちらの女性社長は、従業員にとって楽しい会社づくりを目指されました。
このあたりが、女性経営者の強みです。男性経営者なら元気な会社を掲げても、楽しい会社にはなかなか行けません。全ての意思決定の基準が楽しい会社です。
◎残業なしの会社づくり
こちらでは、儲かる会社より楽しい会社の方が、プライオリティが高いのです。そして、残業なしの会社を目指されました。夜の仕事、土日の仕事も断ることにされました。
普通なら建設会社でそんなことをすると、仕事が来なくなり経営が成り立たなくなると思います。これが男性の考え方でして、女性は楽しい会社を貫かれるのです。
◎劇的に社内改善達成
楽しい会社にすると、従業員のモチベーションがアップ、社員一丸で良い仕事、付加価値の高い仕事が出来るようになります。売り上げがアップし、利益がしっかり取れるようになったそうです。
正しい会社、儲かる会社ではなく、楽しい会社を目指したことで、劇的に社内体質を改善されました。女性経営者のなせる業でした。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞