竹原編集長の明るいコラム

『事業承継はチャンスだ!』(Free)

2019年1月26日

◎1番の問題が事業承継

中小企業で今、1番の問題が事業承継です。戦後の経済発展の中で、地方から都会へ出て来られ、一生懸命頑張って立身出世された社長さん。だいたい70歳前後となり、社長を退く引退年齢の時期が来ているのです。
でも、60歳以上の経営者で後継者を決めているのはわずか12%程度。大半の経営者決まっていないそう。そんなこともあり、将来は廃業したいと思っている人が実に半数以上にものぼっています。

◎事業承継はリレー競技

日本の産業界を支えているのは、大企業ではなく中小・零細企業企業です。その中小企業が、半分も無くなったら、日本の経済はえらいことになってしまいます。だからこそ、国を挙げて事業承継に力を入れているのです。
そんな状況もあって、時々事業承継セミナーに招かれ、喋らせてもらいます。事業承継は陸上のリレー競技のようなもの。いかにうまく、スムーズにバトンタッチできるかですとお伝えします。

◎思い通りに行かない

日本の陸上も、リレー競技が得意でメダルを取っています。ひとり1人はそんなに身体能力が高くなくても、バトンのリレーが上手いので、全員の力を合わせることで世界トップクラスになっているのです。
バトンリレーが日本のお家芸なら、事業承継もうまいバトンタッチが出来ているのではと思ってしまいます。でも、実際の事業承継の方は、なかなか思い通りには行かないようです。

◎カリスマ性ある創業者

日本の事業承継の難しさには、3つの特色があります。まず1つ目。創業者の社長さんには、カリスマ性のある方が少なくありません。
社内でも、業界内でも力のある社長さんがたくさんおられます。そうなると、若い後継者さんでは役不足。強い指導力がないため、後を引き継ぐのが大変です。

◎社員一丸の経営

お父さんの偉大さから、息子さんではその重圧に耐えきれないこと少なくありません。陸上のリレー競技のようにはうまくリレーできないのです。
そこで、強い指導力で引っ張るのではなく、社内のみんなの力を合わせて運営する合議制を採用。社員一丸の経営を進めておられます。

◎親子関係の難しさ

親子関係も、事業承継では逆に問題となります。親子だから、親はいつも息子は子ども。一人前の経営者とはなかなか思えないのです。
息子は親父の説教話に辟易しています。他人の言葉なら真剣に話を聞くのに、親父の話は「またか」となります。コミュニケーション不足で、ヘンなわだかまりがあったりします。

◎今の70歳は元気だ

さらに、最近の70歳は健康で、元気過ぎるのです。まだまだやれる自信があり、まだバトンを渡すには早いと思っているのです。
その一方、社長が急逝して、若い息子が急きょ社長になることも。社員や取引先も一緒に、若い社長を応援して盛り上げ、立派に成長された2代目社長もおられます。

◎事業承継の裏目に出る

社長の長生きと急逝で、後継者の成長が大きく変わる結果になっているのです。創業者の健康で元気が、事業承継の裏目に出ることもあります。
日本の会社 にとって、事業承継はピンチでもあるかも知れません。でも、トップ交代することで、会社の体制が変わり、新しい時代に対応出来るようになります。

◎日本経済若返る

第4次産業革命など大変革期。この時期に新旧社長交代が集中するのは、まさに日本経済にとって、若返るチャンスでもあると思います。


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