竹原編集長の明るいコラム

『高付加価値経営の秘密とは』(Free)

2019年2月23日

◎よそと違うことを

 元気な会社を取材していますと、経営者さんは同じセリフをおっしゃいます。それは、「よそと違うことをせんと勝てない」というフレーズです。業種や規模に関係なく皆さんおっしゃいます。
よその会社と同じものを同じようにつくっていたら、結局は価格競争に陥ります。1円安い商売です。今、日本の企業の多くが、この1円安い商売になっており、「仕事が増えたが、儲からん」と嘆かれます。

◎1円高く売るには

生産性革命も、1円高く売れたら一気に解決です。1円高く売るには、どうすれば良いか?よそができないことをやらないといけないのです。
先日、取材でお邪魔しましたあんこ屋さん、よそとは違うことを一生懸命やっておられました。原料の小豆も、北海道の減農薬、有機肥料で栽培されたものでした。

◎原料にもこだわる

原料にもこだわっておられます。さらに、商品にもよそとは違う差別化戦略を進めておられました。
あんこ屋さんの商品と言えば、つぶあん、こしあん、白あんなどでしょう。世の中にあるあんこ屋さんがつくっておられる種類も、せいぜい10数種類です。

◎約330種類のあん

ところが、こちらのあんこ屋さんでは、なんと約330種類のあんをつくっておられました。あんこで、本当にそんなにたくさん種類がつくれるのか?ちょっと信じられません。
でも、社長さんの説明を聞いて納得です。「あんこは、小豆のつぶあん、こしあんだけではありません。包んだり、かけたりする“あん”もありますよ」と。

◎どんどん進化したあん

確かに、豚まんの中の具もあんと言います。麺やご飯にドロッとしたものもあんかけと言ったりします。小豆だけがあんではなかったのです。
もともとは小豆のあんこ屋さんだったのですが、そこからどんどん進化されました。変わった、よそがやっていないような、あんづくりに取り組んでおられるのです。

◎キャベツあんも

どんなあんこがあるのか?小豆やいんげん豆ではありません。フルーツや野菜のあんもあります。具体的には、いちごあん、キャベツあん、ケールあん、神戸赤ワインあんなど。
合わせて約330種類のあんを商品化されています。その中には、こちらの会社が独自に開発したあん。さらに、地元の特産品をあんにして欲しいと、地方からの依頼のあんも少なくありません。

◎目標は400種類のあん

「あんこに出来ないものはありません」と社長さん。玉露、梅干、一味など多彩な素材が持ち込まれ、あんにされます。
社長さんの目標は、400種類のあんです。その目標に向かって、多彩なあんづくりに挑戦されていました。

◎独自技術をフルに活用

開発に当たっては、特許の耐熱ゼリー、乳化したクリーム状のフレッシュ技術など、独自技術をフルに活用して実現されます。この技術をバックボーンに次々とオンリーワンのあんをつくっておられます。
一方、社内でも17人の社員により、毎年11月に「あんこコンテスト」を実施されていました。社員は、商品化を前提に原価計算し、サンプルまでつくって発表されます。

◎独創的なアイデア

優秀発表は表彰される。3年前から開催、これまでイカナゴあんこなどが商品化されているそうです。ジャムの感覚でパンに塗って食べるそうで、パン屋さんなどでは人気だそうです。
あんこ屋さんように、よそと違う独創的なアイデアがどれだけ出てくるか。高付加価値経営の秘密は、こんなところにあるのでは、ないでしょうか。よそと違うことをやりまくりましょう。


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