◎若い書道家を取材
いろんな会社へ取材に行きます。時には会社ではなく、個人営業で仕事をされている方にもインタビューします。芸術家でもビジネスに絡むようなところがあれば、取材させてもらっています。
先日は書道家を取材しました。こういう先生方はだいたいお年を召しておられる方が多いです。ところが、こちらの先生は34歳と大変お若い方でした。
◎「SOU SOU」ブランドウエア
服装もオシャレです。和服のようで和服でない独特の服装でした。お話を聞いてびっくり。ボクが先日のNHKテレビおはよう関西元気な中小企業のコーナーでご紹介させていただいた「SOU SOU」ブランドウエアでした。
大阪におられる経営コンサルタントさんからのご紹介で、京都にありますインキュベーション施設を訪れました。普通の書道家の先生は、まずはこのようなインキュベーション施設には、入らないでしょう。
◎一線画す書道家
この先生は、普通の書道家ではないように思えて来ました。そう、この青年はベンチャー企業のような精神をお持ちの書道家でした。肩書きも変わっていました。
国際書芸協会代表理事、書家、理念創筆家などとなっています。
「7歳から書道始めています。この世界も差別化、特化しなければなりません」と、従来の書道家の先生とは一線を画しています。
◎異色の経歴で苦労を経験
経歴も異色です。大学卒業後は、大阪ミナミの路上で書道して、お金を稼いでおられました。
ある時、ヤクザの人につかまり親分の前で書かされたこともあったそうです。商業施設のイベントでも書道で稼いでおられました。そんな苦労を経験されて、今の活動になったそうです。
◎企業向け理念創筆家
そこで、始められたのが理念創筆家でした。理念創筆家とは?その意味をお聞きしました。
「自分にできるのは筆を通じて理念を表すこと。特に中小企業では、経営理念が会社の根幹です。経営理念に魂が入っているか、いないかで元気度が全く違ってきます。理念の大切さを書で伝えたいですね」とおっしゃいます。
◎筆に乗せて表現
まず、社長さんと経営理念についてしっかり話し合われます。その社長の熱い思い、未来への思いを筆に乗せて表現されます。
言葉を文字に視覚化することで、よりイメージができて分かりやすくなり、社内にも浸透します。ワンマン社長が理念を書にしたためたことで、その文字を眺めることで、社員を大事にするようになったそうです。
◎『国際書芸協会』設立
書道は右脳開発にも有効です。「日本初にして唯一のメソッドです」とおっしゃいます。2018年には『国際書芸協会』を立ち上げ、右脳開発書道を広めはじめられました。まず、瞑想とイメージトレーニング。
右脳にスイッチを入れて書くと、仕事の能率がアップ、夢が叶うようになります。師範養成講座も開講されました。
◎書で社会、世界を変えたい
「書で社会、世界を変えたい。世界的な書のブーム来そうな予感がしています。書を通して心が満たされる世界を創造するがボクの理念です」と、令和の書道ビジネスに取り組んでおられました。
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