竹原編集長の明るいコラム

『油揚げの元気企業だ!』(Free)

2019年4月21日

◎システムの取材は難しい

新聞づくりに毎日追われています。業種によっては取材しやすいものもあれば、逆に取材が難しいものもあります。やりにくい業種の1つが、コンピュータのシステム系の取材です。
管理ソフトと言ってもなかなかピンときませんし、どこが特色なのか?表現するのが難しいのです。専門的な技術取材も大変。高度な技術を分かりやすく表現するのも苦労します。

◎みんなが知っている商品

逆にやりやすい取材もあります。みんな知っておられるような商品ですな。読者の人はイメージできていますから、ポイントをお聞きすると、読者に分かりやすく書けます。
先日は、そのさらっと書きやすい会社を取材して来ました。誰も知っている商品。すぐにイメージ出来る商品でした。
ボクは今大阪で毎週土曜日の夕方に「天下の台所大阪、元気な食の企業」というラジオ番組を持たせてもらっています。そこに登場いただい会社で、凄く興味を持ち、改めて取材に行かせてもらいました。

◎業務用の油揚げ

その会社の商品とは、いなり寿司に使われる油揚げをつくっておられました。業務用の油揚げが中心です。これまで豆腐屋さん、コンニャク屋さんは取材しましたが、揚げ専門店さんの取材は初めてでした。
確かに油揚げの専門メーカーというのもあまり聞いたことがありません。でも、こちらの会社の年商を聞いて実はびっくりしました。ななんと、年商110億円だったのです。

◎鐘と算盤、とうふ屋さん

油揚げだけで、この年商は凄いです。いったいどないしたら、これだけの売り上げが達成出来るのか?興味津々で取材しました。
70年以上の歴史があり、もともとは豆腐屋さんだったそうです。役員さんにお話を聞いていたら、鐘と算盤を持って来ていただきました。「実際に親父が使っていたものです」とおっしゃいます。

◎切ってあげよう!

確かに、算盤もよく使われていて黒光りしています。鐘も骨董品的な雰囲気がありました。その豆腐屋さんがある時、お客様から「豆腐もええけど油揚げはないんかい」と。
お客様といっても、普通の一般家庭ではありません。お寿司屋さん、スーパーさん、百貨店さんからの注文でした。これがきっかけで豆腐から油揚げづくりに乗り出されました。その油揚げも、購入されたお客様の方で2つに切って使われているのを見て、それなら最初から2つに切って提供されました。

◎それぞれにあった味付け

お客様にとっては、切らなくて良いので助かります。人気を呼ぶようになりました。さらに、お客様から「味付けした油揚げはないの?」と尋ねられ、味付けも始められました。
お店や地域によっては、同じ味付けでも微妙に違います。それぞれにあった味付けをされています。

◎差別化した油揚げ

最近では、開運、鯉のぼりの絵などを焼印した油揚げも発売、季節感を出して需要を広げておられます。どこにでもある油揚げです。でも、頭を働かせて工夫すると、差別化したビジネスが展開できるのです。
油揚げの元気企業。これからも、まだまだ大きくなって行く会社だと確信しました。


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