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町工場の技が医療に!女性下着金具製法活かす

オーゼットケー

2019年6月 3日



オーゼットケー(電話072・991・3671)は、これまで培った女性下着金具の製造ノウハウを活かして、乳がん手術などに用いる開口金具「開創器」を実用化した。近畿経済産業局2019年関西ものづくり新撰に選定、町工場の技を医療に活かしたモデルケースとして注目されている。

女性下着のガードルに使われる「スパイラルボーン」。帯状体コイルバネをプレスしたものだが、ワイヤーレス化で下着メーカーなどからの需要が大幅に減少。

「この部品を何か他の用途に活かせないか?」と、山﨑陽彦社長は商社社長に相談。放熱板への活用などを模索するなかで、医療器具が浮上した。

国立病院機構四国がんセンター、国立がん研究センター医師の指導を得て、伸縮性、自由度のある純アルミ製の開創器「スパイラルリトラクター」を開発。このループ状の帯状体を開創内部(人体内)に挿入、執刀医自ら自在に動かしながら手術、手術時の医師削、時間短縮にもつながるという。また、リユース出来るのも特徴。

幅10ミリ×長さ100ミリから幅50ミリ×600ミリまで製造出来る。昨年から医療機器商社を通じて販売、乳がん手術など100以上の実績を上げている。近畿経済産業局関西ものづくり新撰2019、関東経済産業局のメディカル匠にも採択。タイのシリラート病院でも展示された。

このほか、錫製の心臓手術に使う開創器も開発、商品化に成功している。メディカル関連の人材も採用、「3年以内にも売り上げの3割を医療器具で占めるのが目標」と、女性下着金具メーカーが医療器具市場に本格参入しようとしている。

※プロフィール= 昭和27年の創業で、現在は大阪府八尾市南植松町の本社工場でブラジャー、ガードルなどのワイヤーや留め具などを生産。年商約3億円で、7割が大手女性下着メーカー関連の部品で占められている。


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三田理化工業社長 千種 純さん

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