◎事業を変えて成功
経営者さんにもいろんなパターンがあります。1つのビジネスをずっとやり続ける人もおられれば、時代とともにコロコロと事業の中身を変えられる人もおられます。昔なら1つのことをやり遂げる人が立派で、コロコロ変わるのはどうなの?と思われていた時代もありました。
でも、今はそうではありません。何かに一筋の人ももちろん良いのですが、事業をコロコロ変えるのも決して悪いことではありません。事業をコロッと変えて成功されている経営者さんもたくさんおられます。
◎35店舗の古本屋さん
とくに、ベンチャー起業ではびっくりするような事業転換で成功されている人も少なくありません。先日、取材しました社長さんは、一時期リサイクルブックショップを35店舗も運営。でも、今は全く違う仕事をされていました。
「大手のリサイクルブックチェーンにやられてしまいました。潰しにかかって来られると、あっという間に閉店に追い込まれてしましました」と、嘆かれます。でも、社長さんはこんなことで諦めません。また、新しいビジネスに挑戦されたのです。
◎貼るだけのピアス
「ブライダルで身体に宝石を貼り付けるボデイジュエリーに出会ったのがきっかけでした」と、振り返られます。高額なブライダルではなく、おしゃれに興味を持つ小学高学年の子ども用の貼るピアスを考えられました。
子ども用に加え、その後、大人用も発売したところ大人気となり「貼るだけのピアス」が多くの方に知られることになりました。若い女性にも貼るだけのピアスが注目されるようになりました。
◎4000アイテム以上を商品化
医療用に使われる粘着テープで強力に接着。簡単には剥がれません。スワロフスキーを使用した輝きで、存在感を放ちます。
イヤリングは痛いしすぐ落ちる、金属アレルギーでピアスが出来なかった層から喜ばれているのです。今では、4000アイテム以上のピアスを商品化されていました。
◎高度な接客サービス
リサイクルブックとは、全く関係のないビジネスですが、商材が面白いこともあり、一気に市場を広げられました。3年前から全国百貨店での取引を開始、催事などで販売されています。
「この商品は売り場に置くだけではまずは売れません。痛くない、落ちないなどをしっかり説明しないといけません」とおっしゃいます。そこで、約60人の販売員を組織化され、対面販売して高度な接客サービスを実現されていました。
◎年間500以上の催事に参加
この販売戦略は、これまでのビジネスで学んでこられたのでしょう。今では、年間500以上の催事やイベントに出店し、全国の取引先から高い評価を得ておられました。
最近ではテレビショッピング、カタログ販売もされています。さらに、卸販売での生活雑貨店などへの販路開拓を進めておられます。
◎ニーズがあれば成功する
今後は海外市場にも注目されています。古本から貼るピアスへ。お客様のニーズのあるところは成功します。ニーズを見つけて、行動を起こし、諦めない前向きな姿勢が、明るいビジネスを生み出すことなるのです。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞