カワグチマック工業(電話06・6488・6312)は、少ロットで多彩な梱包用ダンボールを製造販売。その一方、スウェーデンの紙製エコ資材「Re–board」を活用したディスプレイや什器を提供、全国展開を目指している。
尼崎市南初島町に本社工場を持ち、今年創業50周年を迎えた。「量産品ではなく、複雑な形状の部品や製品を梱包するダンボール製品を得意にしています。サイズや材質もそろえ全て内製化できるのも強みです」と、2代目の川口徹社長。
インターネットでの注文を受け付け、最終は営業マンが対応して顧客ニーズにマッチした商品を提供する販売スタイルを構築。月2-3件の新規顧客の開拓につなげている。CADで動く切断機、UVインクジェット機などを活用、平成22年からスウェーデン製の紙素材「Re–board」を活用したディスプレイ、什器の市場に参入。木と変わらない強度を持ち、軽くて加工しやすい、100%リサイクル可能などの特色を持つ次世代の空間創造材だ。「納期が短い、人手がかからない、設営が簡単でトータルコストも安いです」と。
展示ブース、百貨店催事の飾り付け、テレビ局のスタジオに導入実績を増やす。今年1月にはダイナパックと提携、川越事業所内に関東事業所を設置。関東市場本格進出の拠点を構築した。年商は約12億円で、うち1割強が「Re–board」事業。
今後は設備、人員を増強し、3年後には5割以上に増やしたい計画だ。
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