『朝の連ドラで盛り上がる信楽！』(Free)

2019年10月12日

◎「スカーレット」が始まった

NHK朝の連続ドラマ「スカーレット」が始まりました。今回の舞台は、滋賀県の有名な陶器産地、信楽です。地元では早くも盛り上がっており、絶好のチャンスと捉えて、観光客の誘致に力を入れておられます。
ボクの知り合いからも、この機会に信楽を取材して欲しいと頼まれて、先日取材に行って来ました。道路沿いにはたくさんの陶器のお店が並んでいます。もう、陶器店だらけです。

◎社長さんエキストラ出演

お店の前には、信楽のイメージでもある大きなたぬきの置物が並んでいます。このほか、植木鉢もたくさんあります。もちろん食器もあります。
その1軒を取材しました。古い建物の良い感じです。社長さんは「スカーレット」の中で、エキストラ出演されているそうです。「テレビを見た全国のお客様が、信楽へ来てもらえれば嬉しいです」と期待されていました。

◎1200年の歴史を誇る「朝宮茶」

なるほど、信楽焼は盛り上がっています。でも、信楽での盛り上がりは陶器だけではありませんでした。実はもう一つの、全国に知られた特産品があったのです。ボクもお恥ずかしいですが、初めて知りました。
それは、日本茶の産地でもありました。1200年の歴史を誇る「朝宮茶」でした。その朝宮茶の老舗を取材しました。明治3年の創業。茶畑が広がる場所に本社事務所がありました。

◎日本の5大銘茶の1つ

「815年嵯峨天皇の御代に、この朝宮の地に茶の実が植えられたのが始めでして日本茶のルーツと言われています」と社長に教えてもらいました。室町時代には、茶道の興隆と信楽焼茶壺の製造で、朝宮茶の生産も増加、広く茶人に愛好されるようになったそうです。
地元の契約農家、自家茶園で生産された煎茶、抹茶、ほうじ茶などを全国に出荷されていました。「寒暖の激しい山間部で栽培された品質の良いお茶。香りが良いのが特色です」と、日本の5大銘茶の1つに数えられているそうです。

◎30年前にはスイーツ店

そんな歴史と伝統のあるお茶ですが、新しいことにも果敢に挑戦されていました。30年以上も前から本社事務所ビルの1階でお茶の販売とスイーツのお店をオープンされていました。
「全国に朝宮茶を知ってもらいたいと、スイーツのお店を考えました。まだ、他のお茶の産地でスイーツ店をやるところはほとんどありませんでした」と振り返られます。テーブル、和室で約50席とテラス席。山と茶畑を眺めながらお煎茶、お抹茶や近江牛ステーキもいただけるオシャレなお店です。

◎B級グルメで2年連続優勝

秋は抹茶モンブラン、抹茶ティラミス、春は桜モンブラン、夏はかき氷抹茶金時など季節スイーツ、くず餅、クッキー類も並びます。夏のかき氷は、B級グルメで2年連続優勝した逸品として知られているそうです。
「朝の連続ドラマで大勢のお客様に信楽の里にお越しいただき、陶器を買って美味しいお茶やスイーツを食べて欲しいですね」と、信楽の里はNHKの「スカーレット」で盛り上がっていました。