◎実はハードな仕事
いろんな仕事があります。大半の仕事はなかなか簡単にはできそうではありません。技術や経験、時間をかけて経験を積まないとうまくいきません。ただ、飲食店となると比較的にハードルが低くく、やりやすいイメージもあります。
そんなこともあり、街には飲食店があふれています。ボクの取材でも、飲食店が多いです。お昼時はランチサービス、夜は遅くまで店を開けてないと行けません。実は、大変ハードな仕事だと思います。
◎お客様と働く人の両方に
お客様にとって、魅力的なメニューをつくらなければなりません。お客様に気に入られるような接客サービスも必要です。さらに、もう一つの大きな問題もあります。
それは今の人手不足です。お店を出しても、働く人が来てくれないと、営業ができません。店主は、お客様と働く人の両方に気を配らないと儲かるお店を運営できないのです。
◎社員のやる気を引き出す
先日は、そんな飲食店を20店舗近く運営されている会社を取材しました。超有名なフランチャイズ店、そしてオリジナルの直営店も展開されています。直営店では行列が出来て、なかなか入れない人気店もあるそうです。
「飲食は人です。スタッフが頑張ってくれているから、好調な店舗運営が出来ています」と社長さんはおっしゃいます。目の前の売り上げや利益も、もちろん大事ですが、社員のやる気を引き出す働きやすい環境づくりに苦心されていました。
◎多店舗はポストをつくる
積極的な店舗展開を進めていますが、売り上げや利益を伸ばすだけではありませんでした。従業員のことを考えて、お店の多店舗展開を進めておられたのです。
「スタッフの気持ちを重視しています。やる気のある人材には、責任のあるポストに就かせてあげなければなりません。お店を増やす目的は、頑張れるステージをつくってあげたいからです」と。やる気のある社員が、活躍出来るポストを増やす意味でも、お店をつくっておられたのです。
◎やる気、行動力を評価
ヘッドハンティングされるスタッフには、状況を見極めながら後押しをすることも。「優秀な人材はお店としては失いたくはありませんが、社員のことを思うと、応援することもあります」と。
独立志向の強いスタッフには、支援もされます。「行動してチャンスをものにして欲しい」と、人事評価も数字だけではなく、やる気や行動力、地道な活動などを高く評価されていました。
◎離職率の低い店も表彰
売り上げ数字が全てではありません。こちらのお店では、お店の売り上げがそんなに伸びていなくても、離職率の低いお店や新業態でわずかな黒字を出したお店も表彰されていました。
一方、飲食店では珍しく休日を増やし、残業も無くすなど、独自の働き方改革を進めておられました。社員の子供の運動会には、お店にとって一番繁忙の土日でも休めるようにされていました。
◎常識を破る働き方改革
このほか、年1回京セラドームでの夜のソフトボール大会、アルバイト人材の卒業記念ボウリング大会も実施。一緒に働いた仲間同士の、心に残る涙の感動イベントになっていました。
飲食業界の常識を破る働き方改革を進め、働く社員がワンチームになって力を発揮されていました。
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