◆商社マンからの転身。
「三井物産では、産業機械部(工作機械関連の仕事)が本籍ですが経営企画、リース事業、リテール事業など多岐に亘る仕事をやっていました。大阪(高槻・茨木市)出身ということもあり、公募で西淀川区長に就任。その後、大阪府市副首都推進
局で副首都ビジョン策定にも関わりました」
◆そして現職にまた公募で。
「はい。29年4月からで、3年目に入っています。現在、府職員自らの意識改革と市場・企業ニーズに応じた施策を立案するため、商工労働部の「経営戦略」を進めています」
◆経営戦略?
「企業の中期経営計画と同じようなもの。目指すべき大阪産業の姿です。中小企業のグローバル化、AI、IoTなどのイノベーション、そして人材活躍。挨拶や講演など、行く先々でグローバル化を訴えていま」
◆大阪はどうですか。
「商社マン時代の大阪は、社長の判断で企業の海外戦略もすごく積極的でした。その外に向かう元気がなくなっているのを感じます。発展するアジアと大阪は地理的にも近い。ベトナム、ミャンマー、インドなどと一体となって彼らの市場を取込み成長しなければ大阪の発展はありません。成長分野では欧米の高度技術も取り入れ中小企業の新たな取引を応援しています」
◆2025年には万博です。
「最近は外国人観光客のインバウンド需要も増えています。この6年で次の発展の準備をし、1970年大阪万博後の轍を踏まず、今度こそ万博開催をきっかけに一気に飛躍したいですね」
◆中小企業に一言。
「行政は商社と似ていますが、ニーズとニーズを繋ぐのが仕事で、後押しをします。最後は、企業が知恵を絞って儲けてもらうことです」
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞